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「さぁ、お嬢様参りましょう。お手をどうぞ」
「ありがとう」
当然のように差し出されたオズワルドの手に自分のを重ね、立ち上がる
地面に座っていたため服についた砂を払い、一通り綺麗に払えばどちらとなく歩き出す
「学校は順調ですか?」
「うん。いつの間にか3年生になってるけど通年トップは誰にも渡さないよ」
「流石お嬢様です。
バーンスタイン家もさぞや誇らしいでしょう」
微笑むオズワルドは、やけに絵になる
「………てか本当ここ日本なのになんでこんなこの家だけ英国感半端ないんだろうね。
この前友人に言われたよ。
『あれ?ここってもしかしてパスポートいる?』って」
「ではそういう時はしっかりこう返して差し上げましょう。
『必要ございません♡』と」
「当たり前だろアホか」
なんで我が家に入る時にパスポート必要なんだよ
「しかし…お嬢様が学校生活をしっかり満喫しておられるようでオズワルドはとても安心致しました」
「………………」
「小学の時のようにボッチなんてことにならなくて
本当…………」
「うっさいわ!!!」
よよよ、とわざとらしく嘘泣きをするオズワルドに私は堪らずタイキックを決めた
運動神経がすこぶるいい私の蹴りはなかなか痛いらしくオズワルドは「いたぁぁあ!!!」と叫ぶ
「ひ、酷いですよお嬢様!!」
「喧しい!」
「お嬢様はレディなのですからもっとおしとやかに!」
「そんなもの母さんの腹の中に忘れた!」
「しっかり掴んでから生まれてきてくださいよ!!」
「今更遅いわ!!」
私はバーンスタイン家の三男の娘
バーンスタイン・A
彼はバーンスタイン家三男の家に住み込みで仕える執事
オズワルド・ガルブレイス
令嬢と執事のような関係だけれど、私たちは紛れもない家族だった
これから、私の人生が大きな運命の波に翻弄されるなんて私は何一つ知らなかった
お嬢様!今日は洋梨のタルトですよ!!力作です!!
おお!!すごい美味しそう!!
腕によりをかけまくりましたからね!どうぞお召し上がりください!
紅茶もアールグレイ!分かってる〜
お嬢様のことならばなんでも知ってますとも!!
いやそれはキモイわ
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人形師(プロフ) - 凄く面白いです!続きが気になります!魔界王子も青エクもどちらも好きなので読めてとても嬉しいです!更新待ってます! (2019年11月12日 16時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年10月26日 13時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
三月 - 初めまして!すっごく面白かったです。更新頑張って下さい! (2019年10月17日 13時) (レス) id: 672fceb52b (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - はるぴすさん» はるぴす様コメントありがとうございます!HQのみならずこっちまで読んで下さるとは有難いです(><) 感謝感激です…。完全に勢いで書いてる作品ですが楽しんでもらえればと思います! (2019年5月14日 17時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
はるぴす(プロフ) - 青エクいいですよね!!この作品もすごい面白いです!ハイキュー作品も青エク作品も応援してます! (2019年5月11日 8時) (レス) id: 33a3e8dbe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:江 | 作成日時:2019年5月11日 1時