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「燐くんの覚醒に加え、まさかこんなに幸運なことがあっていいのか…!」
「ばっ、俺のこと言うなっ」
慌てた燐はほかの訓練生を見てみるも、全くメフィストの言葉など耳に入っていなかったようで、思わず安堵のため息をつく
しかしメフィストが何にこんなに歓喜しているのかが謎で燐は今一度メフィストを見る
「ああ、こんなにも嬉しいことは何時ぶりだろうか!」
「メフィストお前どうした?頭打ったか?
それとも変なもんでも食った?」
「貴方と一緒にしないでください!
それに私は至って正常です!」
ただ喜びが隠せないだけですよ!とメフィストは本当に、心から嬉しそうに笑って彼女を見ている
まるで、愛しい存在を見るようなその暖かな眼差しに燐は思わずぞわりと寒気を感じた
「ねぇ。私本当はここにきちゃダメなんだけど。
午後は学園内入っちゃいけないことになってるのに」
グルルルル
「全く、はぁ」
困ったように笑うAはどこか楽しげで、ただただ、膝の上にいるボブゴブリンを撫でた
その周りにも沢山ボブゴブリンがいてボブゴブリン同士で次は自分だ!と言わんばかりに喧嘩を始めればそれを柔らかく咎め、契約をしているわけでもないのに人間の言うことを聞いた悪魔に雪男は何が何だかわからなかった
そんな困惑する雪男を知ってか知らずか、Aの前にフリーダム上司がマントを揺らしながら普通に現れたのを見て、何やってんだあのクソ上司…!と心の中で文句垂れた
「ごきげんよう、麗しいお嬢さん」
「………………りっりりり理事長!!!?」
AはAで、よりにもよって学園トップである理事長に見つかった!と冷や汗ダラダラ
「はっ、えとっ、そ、そのえっと…!」
「そんなに慌てなくとも大丈夫ですよ。
入ってはいけないとはなってますがここは特に検査も何も無い場所ですから安全です」
このことに関しては目を瞑りましょう☆と笑ったメフィストはAは思わず顔を赤くした
中身はどうであれ、メフィストの容姿は整ったものだ
そんな彼に微笑まれれば思わず赤面してしまうのはいた仕方の無いこと
それに、メフィストの中身をよく知らないAなら特にそうだ
するとメフィストは座っているAと目線を合わせるように片膝をつくとそのまま流れるようにAの片手を掬う
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人形師(プロフ) - 凄く面白いです!続きが気になります!魔界王子も青エクもどちらも好きなので読めてとても嬉しいです!更新待ってます! (2019年11月12日 16時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年10月26日 13時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
三月 - 初めまして!すっごく面白かったです。更新頑張って下さい! (2019年10月17日 13時) (レス) id: 672fceb52b (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - はるぴすさん» はるぴす様コメントありがとうございます!HQのみならずこっちまで読んで下さるとは有難いです(><) 感謝感激です…。完全に勢いで書いてる作品ですが楽しんでもらえればと思います! (2019年5月14日 17時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
はるぴす(プロフ) - 青エクいいですよね!!この作品もすごい面白いです!ハイキュー作品も青エク作品も応援してます! (2019年5月11日 8時) (レス) id: 33a3e8dbe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:江 | 作成日時:2019年5月11日 1時