お願いだから巻き込むな【青の祓魔師】

箱庭の小さな幸せ ページ2

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私は物心着いた時から、変な生き物が見えていた

1cmにも満たないような謎の物体フヨフヨと漂っていたり、球体に手が生えたようなやつがイタズラをしていたりするのをいつも見えていた
でもこれが普通の人では見えないことが分かった時、酷く動揺したものだ

自分にしか見えない謎の生き物
周りの人には見えず、私だけが見えて私の視界の中で動き回るそれら
そんなものは全く見えないと自分に言い聞かせ、心を偽りながら過ごすのは幼い自分にはとても辛かったのをよく覚えている







しかしそんなのは中学生にもなった私にはもうごくごく当たり前なことで、偽ることがうまくなった私は嘘をつくのまで上手くなってしまった(不可抗力)
まぁそんなことはどうでも良くて、私はただこうなった理由が聞きたいのである



「………………………君らなんなの？？？」



グルル？と日本ではどう見ても馬鹿でかい我が家の庭でくつろぐ私の膝の上で見上げて首を傾げるのは、よく人にイタズラをしているあの球体に腕だけ生えたみたいな謎の生き物
その謎の生き物が私の周りに一匹、二匹、三匹………ざっと七,八匹か
それに加えて二本に尻尾のわかれた猫が一匹、全身緑の数cmしかない俺草です！と主張する謎の緑が二匹





私はいつから謎の生き物ホイホイになった…………！！？





「…………一体これは何事なんだ……………」



確かに、前々からこの謎の生き物達がすり寄ってくる時はあった
確かにあったとも
でも…………なんか最近集まりすぎやしないか？？？
私何かした？？いやしてないぞ？？



「お嬢様ー！どこですかー？」

「オズ？」



屋敷の方から我が家の執事
オズことオズワルドの声がした
その瞬間、この謎の生き物たちはものすごい勢いでどこかに隠れる
普通の人には見えないのになぜ隠れるのかは謎だが、そんなこと興味もないので流しておこう



「ああ！こんな所にいたのですね、お嬢様」

「どうしたの、オズ」

「お茶がはいりましたので、いかがかと思いまして」

「にしては随分必死に探してたね」

「お嬢様の大好きなタルトを作りましたので、報告しなかったら怒るでしょう？」

「でかしたオズ！！！」

「ふふふ」



オズワルドは男だと言うのに酷く美人な奴だ
というか、我が家の人間はみんな見目麗しい人で困る
両親も、オズワルドも
おかげで私がいかに平凡な顔つきをしているのかが浮き彫りになってたまらん



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