私の許嫁は赤毛のあの人３【練紅炎】

苦しんでる ページ23

里夏｢A様…｣
貴方｢里夏、お前は分かるだろう?｣
里夏｢…うん｣

イヤってくらいにわかる。でも…

里夏｢でも、わからないよ…私には｣
貴方｢何?｣
里夏｢確かに私も同じエスパー。だからこそわかる。でもね、A様はもっと苦しんでる。今も昔も…昔なんかよりもずっと…ずっと今は苦しんでる｣

里夏の目には涙がうかぶ

貴方｢…そうだよ。主を守ることができないんだよ、誰も…だから私だけでも主を守りたい｣

それがわたしの存在意義

遊杏｢うらぁっ!｣
貴方｢なっ!?｣

どんっ

突然遊杏が起き上がりAはバランスを崩した

遊杏｢はぁっ｣ がっ
貴方｢!!｣

Aの首に遊杏の手が絡まる そして力が入った

遊杏｢俺はただでは死なないっお前も殺してやるっ｣
貴方｢…｣
遊杏｢ＥＣＭが直接なら効くだろ｣
貴方｢まさか。これだから嫌なんだノーマルっていきものは｣

今度は遊杏の首にAの手が絡まる

遊杏｢ぐっ｣
貴方｢ノーマルなんか…｣ ぎゅんっ

死んでしまえばいい

貴方｢っ!!!｣
紅炎｢やめろ｣

Aの腕を掴んだのは紅炎だった

貴方｢離せ｣
紅炎｢コイツはもう死んでる｣
貴方｢…ﾁｯ｣

腕を振り切ったA

紅炎｢…Aを出せ｣
貴方｢無理だ｣
紅炎｢なんだと?｣
貴方｢主は出てくることを拒んでおられる。主がこうなったのもお前らノーマルのせいだ｣

ぎろり、と睨みつける

シン｢A姫…もといアリアはなぜそこまで我らノーマルを嫌う?｣

その質問に鼻で笑った

里夏｢…本当に何も知らないのね、シンドバッド王｣
シン｢!｣

いつもふざけている里夏でさえも真面目な表情だ

ジュ｢…一体お前らに何があったんだよ里夏｣
里夏｢アリア?だっけ?話してもいい?｣
貴方｢好きにすればいい｣

きっと彼女なりの許可なのだろう

里夏｢…じゃあ私たちの過去のことでもお話しようかな｣
紅覇｢昔のこと?｣
里夏｢うん｣

里夏は座り皆を集める Aだけは外を眺める

里夏｢まずは私とA様があったところから｣

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次から過去へーん!!!!!

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