私の許嫁は赤毛のあの人３【練紅炎】

抑えきれない感情 ページ20

貴方｢貴様のようなモノがそこに居られると思うか!一刻も早くその場から降りろ!!｣
里夏｢そこはA様の場所だ!!!｣

こんなにも怒った二人は初めて見る

遊杏｢なぜ?もうこの国は滅びた。貴方様の場所ではないでしょう?"元"A皇女の場所ではありましたが｣

にやり、と笑う遊杏

貴方｢貴様っ…なぜ貴様は生きている!!!あの時この国の者は皆死んだはずだ!!!私と里夏以外は｣
遊杏｢そんなまさか。ま、確かにA皇女と里夏殿はレベル７だから生きれましたよねー｣

当然だ、というような態度を取る

貴方｢…｣

お前の言動すべてが私をイラだたせる…

アラ｢ちょっと待って?僕たち全く話についていけてないんだけど｣
遊杏｢おっとこれはすまないね｣
アリ｢Aさんと貴方はどんな関係ですか?｣
遊杏｢俺とA皇女は元側近だよ｣

ざわっ…

遊杏さんが…Aさんの側近?ならなんでこんなにもAさんは怒ってるんだ?

里夏｢遊杏はA様を…皇族を裏切ったんだ!!!｣
全｢!!｣
里夏｢皆…お前を信頼してたのにっ｣

歯を噛み締める里夏

遊杏｢あはは…俺を信頼するなんて馬鹿だよなー。てかエスパーなんて化け物に信頼されるなんて超キモ｣

"本当汚らわしい"とAと里夏を横目で見る

貴方｢おまえええええええ!!!!!｣

だんっ

立ち上がり遊杏に飛びかかる

シン｢A姫!!｣
紅炎｢A!!｣
貴方｢貴様のせいで我らは死の道へ行った!その罪の重さは知っておるな!?｣
遊杏｢ぐ…｣

Aのありったけの握力で首を絞める

遊杏｢ふふっ…イイですね、その顔。憎しみに満ちた顔…ゾクゾクする｣
貴方｢!!!｣
遊杏｢そのまま私とともに堕転してしまおうじゃないか、A皇女｣

ぐっ、と顔を近づけてきた

里夏｢A様に近づくなっ!!!!!｣
モル｢里夏さん!｣
シン｢ジャーファル!｣
ジャ｢はっ｣

ぱしっ

里夏｢っ!?離してよ!!!｣
ジャ｢今は我慢です!今はA様があいつを何とかしてくれるのを待つのです!｣

そうしなければA様の区切りがつかないはずだっ

里夏｢A様っ｣

遊杏｢俺ははずぅっと貴方を夢見てきた…こんなにも美しく妖艷な人はいない…でも貴方は俺とは違う…｣
貴方｢なにを…｣

耳元に唇を寄せ、言った

遊杏｢教えてあげます。内乱を起こしたのは…この俺だ｣
貴方｢っ!!!!!｣

紅炎｢(ﾋﾟｸｯ)…A?｣

貴方｢…ゆ…るさない…｣

Aの周りから力が溢れてくる

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