とーちゃく ページ17
かれこれあれから45分くらいだろうか
里夏「ついたぁ…」
貴方「疲れた…」
二人は膝に手を置き肩で息をする
紅炎「感謝する」
貴方「ぇ、えぇ…」
シン「ありがとう」
里夏「ど、ども…」
それどころじゃないようだ
白龍「ここは一体どこですかね」
シン「ひとまず、ここは二人の体力が戻るまで動かない方がいいだろう」
紅炎「そうだな。しばし休憩だ」
そういうと2人以外は皆目の珍しそうにあちこちに散らばった
その場に残ったのはAと里夏のみ
貴方「…帰ってきたね」
里夏「うん。ここには…辛い想い出しかないよ…」
貴方「ねぇ里夏」
里夏「ん?」
Aに呼ばれそちらを向く
貴方「私たちはノーマルとエスパーが共に生きれる国を作りたかった。でもそれは幻想で終わった…」
里夏「…うん」
目を閉じるとここで起きた戦争の情景が脳裏に浮かぶ
貴方「だから私はノーマルとうまく関係が作れる自信がないの。紅炎も紅覇と紅明も…皆よ。またノーマルに"獣"、"化け物"、"道具"…もう二度と言われたくないの」
Aは悔しそうに強く拳を握り涙を流す
里夏「うん」
貴方「私たちは生みの親にでさえも消えろとも言われるのよ?」
里夏「うん」
貴方「なぜ…人はこんなにも歪み合うの」
でてくるのはなぜ、それだけだ
ふわっ
風が優しくAの頬に触れる まるで慰めるように
貴方「あぁ…皆…なの?」
桜吹雪が起こる
「「わっ………!!!」」
目の前には大きな桜の木
貴方「綺麗…」
里夏「桜は倭国の人のようだね…まるでA姉だよ」
貴方「わたし?」
里夏「うん」
里夏はニコリと笑い桜に目をやる
里夏「A姉はどこまでも儚くて、強くて…桜のように散ってしまう気がするの」
貴方「…」
里夏「でもそれがA姉のいいところ。だから私は生きてもう一度A姉に会いたかった」
だからここまで生き抜けた
里夏「A姉のお陰だよ。ありがとう」
貴方「里夏…」
まさかこんなことを里夏が思ってるなんて思っても見なかった
貴方「私が桜かぁ…じゃあ里夏は土?」
里夏「土っ!?!?」
まさかの言葉が出てきた
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果凛 - 面白いです!!これからもいっぱい更新していって頑張ってください!! (2014年5月9日 0時) (レス) id: 370364dcf3 (このIDを非表示/違反報告)
練紅奈 - 三角関係!?更新待ってます!頑張って下さい (2014年4月29日 11時) (レス) id: 10f22ae95a (このIDを非表示/違反報告)
そうせん(プロフ) - 美音さん» ななななんですと!?!?!?なんて嬉しい言葉っ!!!!! (2014年4月26日 18時) (レス) id: d90f706512 (このIDを非表示/違反報告)
美音 - めちゃくちゃ面白いですね!!私、こういう小説大好きなんですよ!! (2014年4月26日 13時) (レス) id: 9201088669 (このIDを非表示/違反報告)
そうせん(プロフ) - プシュケさん» コメありがとう!小説読んでみるね! (2014年4月17日 22時) (レス) id: d90f706512 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そうせん | 作成日時:2014年4月16日 20時