私の許嫁は赤毛のあの人２【練紅炎】 (ページ3)

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武士の誓いページ3

貴方｢白龍。あなたには聞こえなかったのでしょう?｣
白龍｢?何がですか?｣
貴方｢この声よ｣

白龍は頭に?を浮かべる

貴方｢耳を澄ませば聞こえるわ。風の音、虫の声、海の音、街の人達の懸命に生きる声、音…｣
白龍｢!｣

月明かりに照らされてるAはいつもより一層美しい

貴方｢…白龍、一度落ち着きなさい?周りを見失っては見える物も見えなくなってしまう｣
白龍｢…はい｣

Aとここの景色はまるで何かの絵のようだ

貴方｢そうだ。これを持って｣

差し出されたのは小太刀 Aの手には太刀がある

白龍｢これは?｣
貴方｢刃を半分だけ出してくれる?｣

言われたとおりに半分だけ出した

白龍｢何をするんですか?｣
貴方｢え?秘密ー♪｣

頭をかしげているとAは真剣な表情になった

貴方｢白龍、私に誓って。もう二度と一人で悩まず、何があれば私に相談すると｣
白龍｢…え?｣
貴方｢誓いなさい｣

Aの目はとても強い光がある

白龍｢…誓います。なら、A殿も俺に誓ってください。何があればこの俺に頼ると…｣
貴方｢誓うわ｣

そしてAは白龍の小太刀の刃に太刀の刃を当てた

きん…

白龍｢あの…これは?｣
貴方｢これは私の国…倭国の武士の誓を立てるときにやる事よ。倭国の文化ね｣

武士の…誓い…

白龍は何故かわからないが嬉しくなり笑顔になった

貴方｢その小太刀あげるわ｣
白龍｢えぇ!?そんないいですよ!!｣
貴方｢いいから持ってなさいよ。それ私が小さい時から持ってた小太刀なの。大事にしてね｣

Aはふわりと笑って"じゃあみんなの元へ帰りましょ"と言って歩き出すそんなAの後ろ姿を白龍は見つめる

白龍｢…A殿…｣

名前を呼ばれたことをAは知らない

A殿…貴方は凛々しく美しい…

白龍｢…大事にします…この小太刀…そして…俺が貴方を守ります!｣

強く小太刀を握り締めてAの、あとを追った