最悪の敵 ページ11
「…あ、どうも。はじめまして。えっと、今日だけよろしくお願いしますね！
音駒男子バレーでリベロやっている方ほど上手くはないとは思いますけど…。」
へへへ、と笑う。
にしてもでかいな…女子の時も160センチとかの人と並んで浮いて見えたのに、こんなん中じゃ浮くどころか誘拐された子供みたいだ。
それから仲間の人2人の自己紹介が始まった。
えっと…1人はタケトトラ？さん…？
んでもう1人はイヌソウオカさん…？
正直、名前って難しい。
「…ところで、君の名前は？」
多分、この人がタケトトラ？さんだろう。
モヒカンじゃない方の。あれ…違う？
「あ、Aです。よろしくお願いします。」
と言って、私はチラッと相手コートを見る。
『ザ 最 オブ 悪』と言わんばかりのチームだ。
クロと研磨がいる。
早く、このセット終わらせて次のチームと戦いたい。
「じゃーいくぞー」
と、クロが叫んだ。
そういえば、サーブはあっちからだったな。
…取れるかな…。
ばしぃんとかなり恐ろしい音が体育館に響く。
いやいやいやいや、ねねね、狙ってきて！？
あ…取れる。
私は息をするよりも、意識的にやってきた行動を、無意識に行う．
側から見れば、腕が折れそうな速さで回るボールも、強く飛んでくるボールも、私から見れば遅く見えた。
まるでクッションで抑えたかのように、手首に当たったボールは飛ぶ。
柔らかく、山なりで、綺麗に。
このメンバーで誰がセッターの役割ができるのか、誰が強く打てるのか、私はじっくりと、目を見開いてしっかりと記憶する。
武虎さんが打つ。犬岡さんがあげる。
そして、犬岡さんは通常ブロック担当だ。
私はブロックに飛ぶクロの手先を見る。
ドシャッとされては困る。私には攻撃手段がないのだから。
私は、ボールが手に当たるのを見る前に武虎さんの右側へ移動できるように警戒する。
彼はただ当てて、体制を立て直すかもしれない。まあ、その時は走り出せばいい。
リベロの良い点はは、無茶な動きをしても褒められるところだ。仲間が望むように、ボールをつなぐことができれば。
案の定、クロは武虎さんが打ったボールを右側に勢いよく落とした。
犬岡さんを探すと、3対3のせいか、ほぼポジションという概念が消えていてコートの真ん中にいた。
そのことを確認して、私はその瞬間の最大で最高の瞬発力と力で、ボールに突っ込む。
そして、犬岡さんに出来る限り次に繋げやすいボールを上げた。
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あ - 内容がすごいわかりやすいです。続き待ってます (2020年5月7日 22時) (
レス) id: 2b1a6cecc8 (このIDを非表示/違反報告)
hitoesasami(プロフ) - kajjjenさん» 読んで頂き本当に感謝です…！！それに面白いなんて言って頂けて嬉しいです…！！応援、ありがとうございます、更新頑張ります！！ (2020年4月6日 17時) (レス) id: 41b3c0e585 (このIDを非表示/違反報告)
hitoesasami(プロフ) - 清川さん» 全然わかりやすいっすよ…！！そしてな、なんと！！？？そんな…嬉しすぎます…！！頑張ります！！本当にありがとうございます！！嬉しすぎて…(´；ω；｀) (2020年4月6日 17時) (レス) id: 41b3c0e585 (このIDを非表示/違反報告)
kajjjen - コメント失礼します！初めてこの作品を読ませてもらいましたが本当に面白いです！応援してます(^^) (2020年4月6日 9時) (レス) id: 6e12a7e235 (このIDを非表示/違反報告)
清川 - hitoesasamiさん» 俺、文作るの下手だから、伝わってよかった^^ログイン出来てないからお気に登録できないけど、ログインしてたら絶対お気に登録してた。しかも俺の中で☆100くらいついてるw頑張れ (2020年4月1日 20時) (レス) id: bdf93be9d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hitoesasami | 作成日時：2020年3月26日 3時
