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微睡む意識の中で、横に感じる温もりに頬を寄せる。
気持ちのいいそれにもっと触れたくて、腕を伸ばす。
もぞりと少し動いたそれが逃げないように足を絡めようと伸ばした瞬間、上から掠れたような低い声がした。
「おい、待てそれ以上はマズい。」
薄く目を開け顔を上げると、こちらを見つめる赤い瞳と目が合った。
急激に覚醒する脳。
完全に目覚めた意識に顔がぐわっと熱を持った。
「おはよA。」
「お、はよう、グルッペン…。いつから起きてたの？」
「ちょっと前から、まだ早いからもう少し寝とけ。」
「うん…。」
恥ずかしいけど、グルッペンの腕の中が気持ち良くてもうちょっとだけと近寄ると、グルッペンの体が少し固くなったのが分かった。
もしかしてグルッペンも緊張してるのかな？昨日心臓がドキドキしてたもんね。
余裕そうにしてるのに本当は私と同じように緊張してるのかと思うと、少し可笑しくて笑ってしまった。
「ふふっグルッペンも緊張してるの？可愛いね。」
「いや、それ以上寄られると当たるんやけど。」
まぁいいか、と言って足を絡めるグルッペン。
太ももに当たる固い感触にグルッペンの言っている意味が分かって、腕の中から逃げ出した。
「なっ！！何もしないって言ったでしょ！？」
「しょうがないやろ、生理現象や。」
「わざわざ当てなくてもいいでしょ！」
「寄ってきたのはお前だろ。」
こんの…！
グルッペンに背を向けて、ドクドクと音を立てる心臓を落ち着かせる。
「もうお嫁に行けない…。」
「俺が貰うって言っただろ。」
「そ、そうですね…。」
なんでこの人はこういう恥ずかしいセリフをさらりと言ってのけるのだろう…。
一人悶々と考えているところに、後ろから腕が伸ばされお腹に絡みつく。
背中にぴたりと寄り添う温もり。
「めっちゃ心臓早いな。」
「…グルッペンだって人の事言えないでしょ。」
「まぁな。」
背中に感じるグルッペンの鼓動の速さと、聞こえるんじゃないかと思うくらいに大きな音を立てる私の鼓動。
なんだか可笑しくてどちらからともなく笑った。
あなたと過ごす幸せな朝。
さすがに毎日だと心臓が壊れちゃいそうだけど。
たまにはこんなのも悪くないね。
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なな - うん。 いや最推しにこんなんされたらもう本当ヤバいなぁ…((語彙力ｯ いやグルちゃんかっこええ~… (2019年9月7日 18時) (
レス) id: 49b689c972 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ＊ - グルさんイケメン…最推しです(*´ー｀*) (2017年9月10日 9時) (レス) id: ab38d97291 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - 75さん» 75さんコメントありがとうございます！楽しんで貰えたなら幸いです！！続編も次回作も早くお届けできますよう頑張ります！これからもよろしくお願いします！！ (2017年8月22日 12時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)
75(プロフ) - ひとちん様初めまして。いつも楽しみに読ませて頂いております。この度は完結おめでとうございます！秀逸な作品構成にどきどきしながらページを送っておりました。続編、次回作共に首を長くしてお待ちしてます！体調にはお気をつけてお過ごしくださいませ。 (2017年8月22日 12時) (レス) id: 97ace52c10 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - 水鈴さん» 水鈴さんコメントありがとうございます！感想とても嬉しいです！！2では二人のその後などを書かせて頂く予定ですので完成したらぜひそちらもご覧になってくれると嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2017年8月21日 22時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)
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