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朝、グルッペンはとても不機嫌だった。
昨晩の激闘の末、アルの援護を受けた私は思った通りグルッペンと笑い合って過ごす楽しく幸せな夢を見て朝までぐっすり安眠した。
だが、今ここにいるグルッペンは夢の彼の面影もない。
悪魔だ、魔王だ。
私の部屋に近付こうとするたびにアルに妨害されたグルッペンはそのままアルの監視の元ソファで眠りについたそうだ。
「ねぇごめんってば。今日はデザートたっぷりつけるから機嫌直して？」
「じゃあ今日は一緒に寝るか？」
「いや…それはまだちょっと…。」
「ふんっ。」
むしゃむしゃとご機嫌取りに用意したシフォンケーキを頬張る姿は可愛いけど、いかんせん発言が可愛くない。
だけどやっぱり昨日のは私が悪いような気がするからなんとか機嫌を直して貰わねばとグルッペンの横に立ち手を合わせる。
「それ以外ならなんでもするから！ね、何して欲しい？」
「………キス。」
「はい？」
「キスしろよ、お前から。」
私の問いに食べる手を止めて少し考えたグルッペンから発された言葉は、私の想像を超えていた。
もっとこう、今日の晩飯はハンバーグにしてとかそんなお願いが来ると思っていたのに…！やっぱり可愛くないぞグルッペン。
あー…と声を出しながら斜め上を見上げてなんとか別の方向にシフトチェンジさせる方法を考えようとした時、イスに座ったままこちらに向き直ったグルッペンに両手を掴まれる。
マズい、非常にマズイぞ。
「なんでもするって、今言ったよな？」
「いやぁ、それはそうだけど…んーでもそれはちょっと恥ずかしいかなぁなんて。」
ニヤリと人の悪い笑みを浮かべて詰め寄るグルッペンに冷や汗が頬を伝う。
悪魔のようなこの男は更に私を追い詰める。
「今夜一緒に眠ってベットの中で俺にむちゃくちゃキスされるのと、今お前からキスするのどっちがいいんだ？俺からの最大限の譲歩だ、選ばせてやろう。」
「今します。」
選択肢などもはや存在しなかった。
このエロッペンめ…！
するから手を離してと言うと、大人しく手を離してくれたエロッペンもといグルッペンは組んだ足の上に肘を置き顔を乗せた。
キレイな顔が近づいてちょっと怖気づく。
「ほら、早くしろよ。」
「する、するから。目、瞑って。」
覚悟を決めて一度深呼吸をしたあとグルッペンの肩に手を乗せた。
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なな - うん。 いや最推しにこんなんされたらもう本当ヤバいなぁ…((語彙力ｯ いやグルちゃんかっこええ~… (2019年9月7日 18時) (
レス) id: 49b689c972 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ＊ - グルさんイケメン…最推しです(*´ー｀*) (2017年9月10日 9時) (レス) id: ab38d97291 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - 75さん» 75さんコメントありがとうございます！楽しんで貰えたなら幸いです！！続編も次回作も早くお届けできますよう頑張ります！これからもよろしくお願いします！！ (2017年8月22日 12時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)
75(プロフ) - ひとちん様初めまして。いつも楽しみに読ませて頂いております。この度は完結おめでとうございます！秀逸な作品構成にどきどきしながらページを送っておりました。続編、次回作共に首を長くしてお待ちしてます！体調にはお気をつけてお過ごしくださいませ。 (2017年8月22日 12時) (レス) id: 97ace52c10 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - 水鈴さん» 水鈴さんコメントありがとうございます！感想とても嬉しいです！！2では二人のその後などを書かせて頂く予定ですので完成したらぜひそちらもご覧になってくれると嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2017年8月21日 22時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)
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