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Aが風呂に入ってる間に飯の支度をする。
Aほど立派な物は作れないが簡単なスープを作ろうと、野菜を洗う為水を流すとピリっと手のひらが沁みた。
斜面を降りる際に手をついていたから擦りむいたのか。
Aのことで頭がいっぱいで全く気が付かなかったな。
一人苦笑いをしてテーブルに用意した救急箱から絆創膏を一つ取り出すと横から視線を感じた。
アルがこちらをじーっと見つめていた、いつもの勝ち誇ったような顔ではなく少し心配するような顔で。
「知らせてくれて助かった。かっこよかったゾ。」
頭を撫でてそう言うと、僅かに手に擦り寄ってきた。
その後、風呂から出たAの手当てをした。
飯の支度をしようとするAをソファに無理やり座らせて、アルに監視を頼むとアルはAの足の前に座り動きを制限する。
「…なんか二人とも仲良くなってない？」
Aの言葉にアルと目が合うがすぐに逸らす。
お互いなんとなく気恥ずかしいのだ。
食事を済ませて洗い物をしている最中、ソファに移動したAの膝にいつものようにアルが頭を乗せている。
洗い物が終わってソファに向かうと、こちらを見たアルが起き上がりソファの下に降りる。
…譲ってくれたのか？
どうやら俺の事を認めてくれたような様子にアルの頭を一撫でしてからAの横に座る。
「グルッペン今日は迷惑かけてごめんね。」
「あれくらい構わん。それより治るまでお前何もするなよ？」
「え、大丈夫だよ。大げさだなぁ。」
「いいから、いつもして貰ってんだ、甘えてろ。」
そう言って頬に手を当てると、少し顔を赤らめてそのまま手を重ねてきた。
「ふふっ。じゃあ今甘えちゃおうかな。」
そういう意味ではないが、それはそれで美味しい話なので黙っておく。
気持ちよさそうに頬で俺の手のひらの感触を楽しむように目を瞑るAの唇に目がいく。
さすがに唇にしたら怒るだろうか、頬なら許されるだろうか、でもこの甘く旨そうな唇から目が逸らせない。
吸い込まれるようにAの唇に近づく。
「んぐっ」
俺の顔に触れたのは柔からなAの唇の感触ではなく、モフモフの毛。
体を離すとそこには俺とAの間に割り込むアル。
ジトリと睨みつけると如何にも、そこまで許してねーぞというような顔をしている。
割り込んできたアルにAの意識はもうそちらに移っていた。
こいつ…やっぱり邪魔だな！
多少の歩み寄りはあったものの、アルと俺の戦いはこれからも続くのだろう。
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なな - うん。 いや最推しにこんなんされたらもう本当ヤバいなぁ…((語彙力ｯ いやグルちゃんかっこええ~… (2019年9月7日 18時) (
レス) id: 49b689c972 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ＊ - グルさんイケメン…最推しです(*´ー｀*) (2017年9月10日 9時) (レス) id: ab38d97291 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - 75さん» 75さんコメントありがとうございます！楽しんで貰えたなら幸いです！！続編も次回作も早くお届けできますよう頑張ります！これからもよろしくお願いします！！ (2017年8月22日 12時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)
75(プロフ) - ひとちん様初めまして。いつも楽しみに読ませて頂いております。この度は完結おめでとうございます！秀逸な作品構成にどきどきしながらページを送っておりました。続編、次回作共に首を長くしてお待ちしてます！体調にはお気をつけてお過ごしくださいませ。 (2017年8月22日 12時) (レス) id: 97ace52c10 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - 水鈴さん» 水鈴さんコメントありがとうございます！感想とても嬉しいです！！2では二人のその後などを書かせて頂く予定ですので完成したらぜひそちらもご覧になってくれると嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2017年8月21日 22時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)
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