＃２００ ページ50
悟side
｢では…土曜の手筈は、そのように…｣
悟｢あぁ…分かった。下がっていい｣
あの襲撃事件から直ぐ、俺は実家へと呼び出された
内容はAとの婚約の件について、両家の顔合わせが執り行われるという物だった
俺の呪力操作のレベルが格段に上がり、自身への反転術式の使用と 五条家に伝わるごく一部の者のみが発動できる虚式"茈"の取得により 俺の階級は上がった
階級が上がった…と言うより、上げざるを得ないらしく
本来なら踏むはずの手筈もすっ飛ばして、晴れて特級呪術師となる
それに伴い、俺達の婚約話が止まっていた理由も無くなった為の顔合わせ…
…これで、話が進めば俺とAは法の下 夫婦となる
だけど、その前に……俺にはやらなきゃいけない事がある
傑｢…！悟、帰ってたのか…おかえり｣
悟｢おう…｣
実家からとんぼ返りで戻って寮に着くと、部屋の外に出ていた傑とばったり会った
傑｢今回の騒ぎの事で当主にでも呼び出されたのかい？｣
悟｢半分はそんな所…けど、半分は違う｣
傑｢…？｣
俺にはやらなきゃいけない事がある…
傑と、ちゃんと話をしなくちゃいけない
悟｢傑…顔合わせが決まったんだ、Aとの……｣
傑｢…え？｣
悟｢話が早かったみたいでさ…今回の件で、俺が反転術式を会得した事とか…茈を発動させた事も既に情報が行ってたみたいで
俺の階級が特級になったのを皮切りに、今まで膠着状態だった婚約話を進めてもいいって許しが出たんだ｣
傑｢そ…うか……良かったじゃないか！念願叶った訳だね｣
俺の報告を聞いて、笑顔でそういう傑…
悟｢本当に…そう思ってるか？｣
傑｢勿論だよ、思っているに決まってるじゃないか｣
悟｢傑…！｣
傑｢…｣
一向に笑顔を貼り付けて剥がそうとしない傑に、痺れを切らした俺は少し声を荒らげた
悟｢確かに俺はAを誰にも渡したくない…今回の事で嫌という程それは実感したし、この先だって変わらない…
だけど、このまま立場を利用してAと結婚するなんて出来ないとも思ってる…！
傑の本音を聞かせてくれよ…ちゃんと向き合いたいんだよ…！傑の気持ちにも…Aの気持ちにも…っ｣
このまま話が進めば、法の下では夫婦になれるかもしれない
だけど、それじゃ意味が無い…っ
大事な奴らの気持ち一つ一つに向き合った上で…俺は初めて、Aにこの想いを受け入れて欲しいんだ…
悟｢傑…っ｣
傑｢………そこまで言うなら、ちゃんと話そう…悟………後悔するなよ？｣
悟｢…おう……｣ｸﾞｯ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
P(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます。この章内か、次の章では確実に落ち着きます！ (2022年4月30日 10時) (
レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 五条悟と夢主ちゃんはいつ結ばれてますか？ (2022年4月30日 0時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：P | 作成日時：2022年4月4日 0時
