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#174 ページ24

悟side

傑「え……今、何て……」

悟「だから…俺なりに気を利かせたっつってんじゃん…」


__遡る事四十分前


…不審な動きは無い

一通り挨拶回りも終わって、Aと傑がバルコニーに移動したのを確認して 会場を出るのも後数分だと思いほっとする

エスコート役から外された理由が気掛かりで、ずっと頭から消えないまま
ここでこうして見守る事しか出来ない自分の無力さに腹が立つ


……記憶が戻らないままのAに避けられる理由なんて、結局思い付かなくて…何度考えたって、同じ場所に行き着く思考…


そう…何度も何度も行き着く…

Aは"俺を避けてる"訳じゃなく、"傑を傍に置きたい"だけなんじゃないか…って……

悟「…っ」グッ

そう思い出したら、それを裏付ける様な事ばかり思い出す

硝子達と話してたAが、俺より傑の方がタイプだって話してた事とか
Aが今まで傑に笑い掛けてた顔だって、俺に向ける笑顔より嬉しそうだったんじゃねぇかとか…そんなんばっかり…っ

悟「…あー…っ……くそっ!」

壁に背中を預けながら、がしがしと頭を掻いて俯く
無意識に眉は歪んで苛立ちを隠せないまま、どこにぶつける事も出来ずやるせない


Aは俺の婚約者…だけど俺の物(・・・)じゃない
例え時期が来て本当の事を打ち明けて、形だけ籍を入れられたとしても…それじゃ意味が無い

俺が欲しいのは、Aの旦那って言う肩書きじゃない…A本人の気持ちなんだ……

それなのに…

悟「…餓鬼臭くて嫌になる……」ボソッ

まだ決まった訳じゃないのに、勝手に自分の中で話進めて落ち込んで…阿呆か、俺は……

そう思って、気を取り直してA達の方へ視線を戻した……その瞬間……


悟「………………は?」

目に飛び込んできた情報は、俺の妄想が……ただの妄想じゃないと裏付ける確信的な物で



…馬鹿だな傑、丸見えだよ

傑はもしかしたら気付いてないと思ってるかもしれない
バルコニーのその場所なら、会場の人間からも俺からも死角になると

けど、甘ぇよ……俺の目(六眼)舐めんなよ…

この目は呪力をサーモグラフィーみたいに映す
だから、壁があろうが柱があろうが関係無い

しっかりと…はっきりと見えてんだ…お前らが……抱き合ってんの

悟「……っは…………笑わせんなよ…っ」


その瞬間、ゆっくりと俺の背後の扉が開いた…
気配で分かる殺気…

何かごちゃごちゃ話し掛けて来てる事は分かったけど、多分 Aの事だろう


悟「間が悪ぃな、お前ら……」


ドシャ…………ッ!

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 夏油傑   
作品ジャンル:恋愛
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P(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます。この章内か、次の章では確実に落ち着きます! (2022年4月30日 10時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 五条悟と夢主ちゃんはいつ結ばれてますか? (2022年4月30日 0時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:P | 作成日時:2022年4月4日 0時

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