＃１７０ ページ20
傑｢A…君、やっぱり記憶が戻ったんだね…！？｣
A｢…っ｣
傑さんの食い入るうな問い掛けに、私は言葉を詰まらせた
気付かれてはいけないと、あんなに慎重に振舞っていたのに…っ……気が…緩んでしまった
どうしよう…これじゃ言い逃れは出来ない……っ
傑｢……どうして黙っていたんだい…｣
A｢すみません…っ｣
傑｢記憶が戻ったのはいつ…？｣
A｢…昨日です｣
傑｢この事、悟は？｣
A｢悟さんは知りません。言っていませんから…｣
傑さんが悟さんの名前を出した時、無意識に小さく肩が跳ねて…俯いたまま首を横に振って答えた
言えません…悟さんには……悟さんだけには…っ
傑｢……そうか。大きな声を出してすまなかったね…
でも、成程…昨日から引っ掛かっていた違和感の原因はこれだったんだね｣
A｢え…っ｣
違和感と言われ、平然を装っていたつもりだったのに隠しきれてなかったのかと焦って顔を上げる
傑｢大丈夫、多分気付いてるのは私だけだよ…悟も何だか様子はおかしかったけど…
変だと思ったんだ、最初にエスコート役を悟だと話した時はなんて事ない反応だったのに
夜になって、突然 変えて欲しいと言ってきた事も気になってたし
いざ、私がエスコート役に変わったと報告した時も
あからさまに安心した様子だったから…あの時から何となく、そうなんじゃないかと思ってはいたんだけど…｣
傑さんの観察眼には敵いませんね…
ポーカーフェイス一つまともに出来ないのでは、社交界では命取りになる事もあると言うのに
傑｢でも、記憶が戻ったのは良かったよ。安心した｣
A｢…はい｣
傑さんはほっとした声でそう言ってくれた…そして……
傑｢改めて…あの時は守ってあげられなくて本当にごめんね
護衛役として傍に付いて居なくてはいけなかったのに、君をあんな危険な目に遭わせてしまって…申し訳なかったよ…｣
傑さんは悔やむ様に眉を歪めながら、深々と私に頭を下げて謝罪の言葉を口にした
A｢…！頭を上げてください！そんな…謝って頂く様な事ではありません
あれは私が勝手にお二人の傍を離れたのがいけないんです…
……それに…事故に遭ったのは、私の命を狙う人達に仕組まれた事だったかもしれませんが…
きっとそれだけじゃなくて………罰が…下ったんだと思うんです｣
傑｢…それは、どういう事だい？｣
…そう、あれはきっと私への罰だ…
一瞬でも……望んではいけない事を望んだ…私への罰
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P(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます。この章内か、次の章では確実に落ち着きます！ (2022年4月30日 10時) (
レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 五条悟と夢主ちゃんはいつ結ばれてますか？ (2022年4月30日 0時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：P | 作成日時：2022年4月4日 0時
