行けるものなら行ってみろ ページ46
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時は暫し遡る
時期としてはまだ奴良組が四国に襲われているとは知らぬ頃
ある日の夜、本家に大怪我をした狒々が運ばれてきた
「何?狒々が何者かにやられたじゃと?」
その報告を受けたぬらりひょんは思わず聞き返す
「はい。
ただいま鴆様に治療していただいておりますが…」
「なんじゃカラス」
何か言いにくそうにする鴉天狗にぬらりひょんは言ってみろと催促し、鴉天狗はそれに頷いた
「その…なんと言いますか。暴れておいでです」
「あ?暴れてる??」
「どうやら狒々様を襲った輩に大層腹を立てているようで怪、我をなさっているのにそれすら構わぬと全力で暴れております」
「……………はぁ」
ぬらりひょんはただ、頭を抱えた
「…………………………」
しかし狒々が襲われたとな
もしや、Aの言っていた覇気の訴えてくる嫌な予感とやらか?
となればあやつ…
「カラス」
「はい?」
「狒々はどこにおる」
「いつも本家へ来た時に通してる部屋で治療を行っております」
「ほぉ、そうか」
それを聞き、ぬらりひょんは立ち上がる
「総大将?」
「ちと見舞いに行ってくるとするかの」
「左様ですか」
▽▲▽▲▽
「許さん、許さんぞあの若造がぁぁぁ!!!」
「狒々ィィィィ!!!!
あんた怪我人なんだから大人しくしろっつってんのが聞こえねぇのかぁぁ!!?」
「よくもこの狒々様をコケにしてくれたのう!!
地獄より恐ろしい目に遭わせてやろうぞ!」
「落ち着けバカヤロ━━━━━━!!!!」
「おーおー、随分と元気な怪我人じゃのう?」
障子を開けて中へ入ってきたのはぬらりひょん
鴆はぬらりひょんを見て会釈をし、狒々は不機嫌な表情をそのままぬらりひょんに向けていた
「大将…!!鴆を早うどかせんか!!
わしは直ぐにでもあの若造を血祭りにさせなければ気が収まらん!」
「無茶を言うな馬鹿もん。
いいから大人しく治療されてろ」
「なにィ!?」
「狒々、お前アイツの白蛇はどこにやったのじゃ」
「!」
その質問に、狒々はピタリと動きを止めた
それには鴆も当然不思議に思ったが、暴れまくっていた狒々が大人しくなった為ここぞとばかりに治療を進めている
「どこにやったのかとワシは聞いておる。ん?言ってみろ」
「あ、あれはちと野に返してやろうと思ってのぉ?」
「お前アイツにボコボコにされたかったのか?ん?」
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江(プロフ) - printemps(プランタン)さん» そうなんです。一応最強設定ではありますので…^^; (2020年5月21日 15時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - しろくまさん» ご期待に添えたようでよかったです(*^^*) (2020年5月21日 15時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - もう知ってるけど、夢主最強説 (2020年5月17日 10時) (レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)
しろくま - 更新ありがとうございます!わぁ(*´▽`*)リクにお応えして下さりありがとうございます!めちゃくちゃ面白かったです笑 鴆様流石ですし、狒々のなんとも言えない子供感がたまらなかったです!楽しみに待ってます!更新頑張ってください! (2020年5月16日 20時) (レス) id: 4a9ec96a98 (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 木乃伊さん» ありがとうございます!更新頑張りますね! (2020年5月16日 19時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:江 | 作成日時:2020年3月21日 20時