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「ぬらりひょん。誰もが知る…大妖怪」
「………。狒々の奴を…やったのはお前か…?」
「狒々…?」
ああ、私の覇気が訴えていた何が起こってしまったのか
「残念だのう…
アイツとはずいぶん前に盃交わした奴良組の古株の一人で時々一緒にカフェ〜もする中じゃったんじゃが怪我負って本家で鴆監視の元ほぼ軟禁状態じゃ」
……………どういう状況だ?それは
私の疑問を他所にムチは興味無いと言いたげにぬらりひょんのいた所を無遠慮に攻撃すれば、そこはコンクリートだと言うのにまるでえぐれるようにして跡形もなく崩れていた
「風情がないのう…おまえ」
そんなぬらりひょんにムチは攻撃をいくつも繰り出していく
「感傷に浸る間もないってか」
ムチのように畝る風
それをぬらりひょんはひょいひょいと交わしてゆく
「ふははははっ
オレの技から逃げているな━!」
避けていれば鉄筋コンクリートのビルは簡単にボロボロにされ、ぬらりひょんの退路は無くなる
角へと追いやられたぬらりひょんは相変わらず表情は変わらず追い詰められた様子に焦ることも無い
私は一向に私に見向きもしないムチに呆れつつ、追いやられているぬらりひょんをただ見ていた
「くくく………ゾックゾクする……」
「………」
「あんたみたいな大物をこの手でやれる日がくるのはよぉ」
──怪異・八陣風壁──
よほどムチとやらは自分の力を過信しているようだ
貴様如きにぬらりひょんが殺られるわけがない
「もう逃げ場はねぇ。
我が八陣の風壁の渦に巻かれてチリとなれ!!」
ムチの一番の攻撃だろう
それを放つとぬらりひょんは懐からドスを取りだし、少しだけ刃を出しそこで受け止める
「ムダだ、風は受け流せても毒は体をむしばむぞ!!」
「っ!」
「ヒッ!?」
私はムチ共々ぬらりひょんの畏れを食らった
…………気を抜きすぎた…………
ぬらりひょんが見えなくなってしまったではないか
「!?…………風……!?風を…返された…?」
あの様子なら、ムチもぬらりひょんを畏れたのだろう
明らかに姿が見えてないようだ
ブスッ
実に間抜けな音だった
「何者も、自分にとって大きすぎる存在と出会ってしまったときその存在を畏れるあまり気づくことをやめる」
ぐらりと傾いていく、ムチの体
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江(プロフ) - printemps(プランタン)さん» そうなんです。一応最強設定ではありますので…^^; (2020年5月21日 15時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - しろくまさん» ご期待に添えたようでよかったです(*^^*) (2020年5月21日 15時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - もう知ってるけど、夢主最強説 (2020年5月17日 10時) (レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)
しろくま - 更新ありがとうございます!わぁ(*´▽`*)リクにお応えして下さりありがとうございます!めちゃくちゃ面白かったです笑 鴆様流石ですし、狒々のなんとも言えない子供感がたまらなかったです!楽しみに待ってます!更新頑張ってください! (2020年5月16日 20時) (レス) id: 4a9ec96a98 (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 木乃伊さん» ありがとうございます!更新頑張りますね! (2020年5月16日 19時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:江 | 作成日時:2020年3月21日 20時