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あんなに不機嫌な総大将は近年稀に見る不機嫌さですよ、と鴉天狗は困ったように言った
「いやー…まぁ、親父怒らしたのも俺だけど喜ばしたのも俺だから仕方ねぇっつーか」
「は、はぁ?」
「ま、とりあえず親父んとこ行くわ」
▽▲▽▲▽
「親父、入るぜ」
襖の外から聞こえた声に何もぬらりひょんは反応を返さなかった
だがいつも通り鯉伴は許可なく入ってきた
「…なんで首無と牛鬼までおる」
「コイツらも既に"あの人"のこと知ってるから?」
「あ………?」
うーん、すげぇ怒ってる。と鯉伴は心の中で冷や汗をかく
「念の為、人払いはしといた」
「そうかい…。で?
鯉伴、てめぇワシに何か言いたいことは?」
「おふくろとちゃんと会えたか?」
「ああ、お前のおかげでのう?このバカ息子」
「そりゃ良かった」
二人の会話に、首無と牛鬼はぬらりひょんがAに会ったことを知った
「総大将、A様とお会いになったのですね」
「ああ。相変わらずいい女じゃった」
「ええそうでしょうとも。A様ですから」
400年前からの付き合いがある牛鬼はAとぬらりひょんが再び出会えた事にこの上ない喜びを感じた
今己が謹慎の身であることも忘れてしまうほどに
「お前ら三人はいつからアイツのこと知っとったんじゃ?」
「俺はおふくろに命救われたあの日から薄々は疑ってたんだが、それが確信になったのはリクオが二度目の覚醒する前くらいからだな」
「随分前の話じゃねぇか、あ?
鯉伴余程ワシを怒らせたかったようじゃの!?」
「ちげーっつーの!
俺だっておふくろと親父にゃあ早く会って欲しかったけどおふくろが拒んでたんだから仕方ねぇだろ!?」
「拒んでた!?」
あからさまにガーンッとショックを受けた様子
「あ、いや…ほら、あれだ。乙女心って奴だ」
「乙女!?アイツがか!!」
「………………だから親父はおふくろから覇気の拳くらわせられまくるんだよそろそろ気づけって」
「は?」
父が母に対して心が狭くなるように、母も父に対して女らしくなってしまうのに気づいてやればいいのに
鯉伴はついそんなことを思う
母は父のそれについてしっかり理解しているというのに
「私は鯉伴様がA様のことについて確信したすぐ後くらいかと思います。
奥方様のことについてどうしたら良いか、というのを相談受けまして、その時に知ったような形です」
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江(プロフ) - printemps(プランタン)さん» そうなんです。一応最強設定ではありますので…^^; (2020年5月21日 15時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - しろくまさん» ご期待に添えたようでよかったです(*^^*) (2020年5月21日 15時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - もう知ってるけど、夢主最強説 (2020年5月17日 10時) (レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)
しろくま - 更新ありがとうございます!わぁ(*´▽`*)リクにお応えして下さりありがとうございます!めちゃくちゃ面白かったです笑 鴆様流石ですし、狒々のなんとも言えない子供感がたまらなかったです!楽しみに待ってます!更新頑張ってください! (2020年5月16日 20時) (レス) id: 4a9ec96a98 (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 木乃伊さん» ありがとうございます!更新頑張りますね! (2020年5月16日 19時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:江 | 作成日時:2020年3月21日 20時