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「ブフッ!グ、ゲホッ!!ゲホゲホッ!」

「しかもこの髪のことを昔ぬらりひょんに言われたこととほぼ同じ事まで言ってきた」

「は、はぁ!?マジか!?」

「なんで孫に口説かれたという変な嘘をつかねばならん」



そんな嘘をついたところで何も楽しくもないわ



「………リクオ、好みが親父と同じなのか」

「知らん」

「まぁ確かにおふくろ以上の美女、俺も見た事ねぇけどよ」

「山吹乙女も相当な美女だったろう」

「それは認めるけどおふくろはケタ違いっつーか、軽く次元違ぇだろ」

「…………なんだ、それは」



おふくろがいたらどんな美女でも霞むっつーの、と笑った
それに乙女とは少し美しいのジャンルが違うとも言った



「乙女の綺麗さは叔母さん…
珱姫と同じタイプだろ。儚い系の綺麗さ」

「ああ…それはそうかもしれん」

「おふくろのは存在自体が華っつーか
乙女たちみたく囲って護ってやりたくなるというよりそこに自由に存在してありのままであることがいいってのかな。
とりあえずおふくろはそこにいるだけで目がおふくろに向く」

「…随分と私を褒めたな」

「事実だしな」



そんな(ひと)が母親であることが俺はずっと誇らしいと思ってるんだぜ、なんて言ってくる鯉伴に私は困ったように笑みをこぼす



「お前は本当、可愛いな」

「…男は可愛いって言われても喜ばねーぜ」

「我が子というのは女だろうが男だろうが可愛いものだ。
お前とてリクオが可愛いだろう?」

「まぁ」



昔から、鯉伴は私にしか見せない顔がある
それは勿論、子供としての顔だ

ぬらりひょんには甘え切れない部分が昔からあった
鴉天狗たちはそういうのではないし、妻にはやはり男としてあまり情けない姿は見せたくないだろう
息子に対してはいつもカッコイイ父親というものでいたいと思うのだろう

鯉伴は私にだけ、ただの息子としての顔を見せてくれる
それが私は嬉しく、そんな姿を見せられては甘やかしたくなってしまうのだ



「………やっぱ、おふくろってなんか特別なんだよなぁ」

「?」

「俺が本気でおふくろのこと尊敬してるところってよ、おふくろは誰が相手でもそいつの特別になれる所なんだよ」

「…特別?」



そう、と腕を組み始める鯉伴



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(プロフ) - printemps(プランタン)さん» そうなんです。一応最強設定ではありますので…^^; (2020年5月21日 15時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - しろくまさん» ご期待に添えたようでよかったです(*^^*) (2020年5月21日 15時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - もう知ってるけど、夢主最強説 (2020年5月17日 10時) (レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)
しろくま - 更新ありがとうございます!わぁ(*´▽`*)リクにお応えして下さりありがとうございます!めちゃくちゃ面白かったです笑 鴆様流石ですし、狒々のなんとも言えない子供感がたまらなかったです!楽しみに待ってます!更新頑張ってください! (2020年5月16日 20時) (レス) id: 4a9ec96a98 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 木乃伊さん» ありがとうございます!更新頑張りますね! (2020年5月16日 19時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年3月21日 20時

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