第六十三話「一人で」 ページ14
私の言葉を遮って、十四松がきた。
でも、それで良かったのかもしれない。
この言葉を言ってしまったら、トド松はきっと私を止める。
「A！こっちだ」
反対側にはいつの間にかカラ松がいた。
本当に迷路だ。
私はカラ松に駆け寄ろうとした。
「待って！……カラ松兄さんは味方じゃないよ」
「え？」
でも、確かにカラ松は私をここに留めようとしている。
だけど、ここまで守ってくれた。
「カラ松兄さんは、Aを利用しようとしてるんだよ！ボクの時みたいに」
「……人聞きの悪いことを言うんじゃない。オレはただ、これ以上仲間を失いたくないだけだ」
「とにかく！カラ松兄さんは危ないよ」
そんなこと言ったって、十四松の方に行ったら殺されるのは確定してる。
だったらカラ松の方に行く方が…。
「十四松！！」
「！！？」
突如、十四松の銃が宙を舞う。
玉……？これは…
「一松、兄さん？」
「十四松、おれと勝負しない？」
…あ、今なら。
走って十四松の横を通った。
気付いた十四松が、私を掴もうとしたけど一松がそれを防ぐ。
「無視しないで、ほら…」
トド松、置いてちゃった。
しょうがないよね。
それに、元々は一人で逃げるつもりだったんだ。
▽作者▽
如月A
松野ファミリーから出て行こうとしている。
自分の親のせいで、おそ松の親が死んだ。おそ松が自分の親を殺すことになった。
だから、ここにいる資格はない。そう思っている。
おそ松が好きだから余計に。
出て行ったら死のうと思っている。
夢もない。復讐も終わった。これ以上人を殺す理由はない。
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黒羽ひみと(プロフ) - 翠河瑠音@円周松girlさん» いえいえ！最後まで読んで下さりありがとうございます！ (2018年4月21日 8時) (
レス) id: 396f182ce5 (このIDを非表示/違反報告)
翠河瑠音@円周松girl - 黒羽ひみとさん» 最終回凄い良かったです！！作者様、素敵な作品をありがとうございます！！ (2018年4月21日 2時) (レス) id: cb016b237c (このIDを非表示/違反報告)
黒羽ひみと(プロフ) - 蒼桜さん» 続き更新します！ (2018年3月30日 23時) (レス) id: 396f182ce5 (このIDを非表示/違反報告)
蒼桜(プロフ) - 続きがとても気になります!頑張ってください! (2018年3月27日 15時) (レス) id: b570da4317 (このIDを非表示/違反報告)
１３（ひみ）(プロフ) - 榊ノ宮赫夜さん» わぁ、コメントありがとうございます！ゆっくりですが、頑張って更新していきます！ (2018年1月27日 19時) (レス) id: 3cf9f60de1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：１３（ひみ） | 作成日時：2017年11月14日 12時
