【ぬらりひょんの孫】糸繰草【初代】

誰か教えてやれよ ページ11

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あれから、私はリクオくんを避けるようになった
さらに妖怪ネタも言うのをやめた

その理由としてはリクオくんに近づきすぎたと感じたからだ
あの日鯉伴を助けたのは仕方ないにせよ、今の奴良組に近づくのははっきり言って得策ではない
それをわかっていたのにリクオくんに近づいていたのは、あまりにも愚行



「ねぇ！！Aちゃんも妖怪いると思うよね！？」

「いいや！！A君もいないと思うよねぇ！？」



教室で頬杖をつきながら校庭を眺めているとリクオくんと清継くんがそんなことを勢いよく聞いてきた
一体何の話だ



「妖怪？」

「うん！」

「そうさ！ぼくの自由研究の発表の件さ！！」



答えとしては、いる、が正解だけども…



「……さぁな。知らん」

「え！？
Aちゃん前はいるって言ってたよね！？」

「わからんものはわからん。
居ないかもしれんし、いるかもしれん」

「そんな……Aちゃんまで………」



……………なぜそんなに傷ついた顔をするんだ、リクオ



「私は己の目で見たものを信じる。
人に聞いたものを完全に信じるほどお人好しではないんでな」



そもそも私は妖怪の血が入っているからある種妖怪のとも言える



「それじゃあAくんも僕側だな！！
ほらみたまえ奴良くん！妖怪がいるなんて嘘だ！！
君のおじいさんが"ぬらりひょん"！？
変な冗談は今後一切無しだよ！！」

「冗談でも嘘でもないもん！！！
ぼくんちは妖怪だらけでっ、おじいちゃんはぬらりひょんなんだー！！！」



ああ
全くもってその通りだな
嘘なんか微塵もついてない



しかし妖怪なんて存在していると知ってるやつはこの世にどれほどいるのか
普通に言ってしまえば変なこと見られるのは当然といえば当然だろうに
幼いからまだそこらが判断つかんか




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