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「でもそうらしいじゃん？
うちの寮の先輩たちが言ってたから。
ってことでさ、教えてください魔法」
私は、魔法の使用があまり得意ではなかった
そもそもこの世界に来て初めて魔法を使ったのだから仕方ない
初歩中の初歩から教えてもらわねば分からないというのに、ここではその次の段階、もしくはさらにその次の段階から入る
つまり、全くわからん！！という事態が発生している
飛行術とかはあんまり関係なかったからすぐに出来たけど
「ふむ……確かにお前の魔法のたどたどしさはこっちが見ていて心臓に良くないからな」
「そりゃ悪かったね」
「仕方ない。教えてやろう！」
「あー…うん、ありがとう」
なんか、頼む人間違えたかな
▽▲▽▲▽
自習の時間、私たちは中庭に出て魔法の特訓をしていた
「だから違うと何度言えばいい貴様！！
巫山戯てるのか！」
「こちとら好きで間違えてんじゃないわ！！
そっちこそ教える気あんの！？
わかりやすく教えてくれない！？」
「教えを乞う身の癖に何を偉そうな！！」
「はぁぁあああ！！？」
セベクと私の喧嘩はもはや日常だ
お互いにギャースギャースと騒ぎながら特訓をしていると、セベクが何かに気づく
「あれは…リリア様に、若様？」
「え？なに？」
「リリア様！若様！！」
「グォエッ！？！？」
嫌という程聞いた若様と、また新たに出てきたリリア様とやら
セベクはその2人の名を口にすると何故か私の腕を掴み駆け出す
私のことなどお構いなしに駆け抜けるものだから思いっきり引きずってくれた(覚えてろマジで)
「若様！リリア様！」
「セベクか」
「なんじゃ、こんな所で何をしとるんじゃ？」
「僕のクラスは今自習でして、課題は終わっているので今は友の魔法の特訓に付き合ってやっておりました！
若様たちも何をなさっているのですか？」
キラキラとした眼差しをセベクはマレウスに向けた
全身全霊であなたを尊敬しておりますという視線だ
「僕とリリアのクラスが合同授業だったんだが教員の法事とやらで急遽自習になった。
課題もすぐに終わったからな、散歩に出てきただけだ。
それより、セベク。お前の言う友と言うのは…」
「もしやその手を掴んで引き摺ってる者のことかのう？」
「む？………おいA貴様、若様の御前だぞ！！
なんというみっともない姿を晒している！？」
「お前マジで私に殺される覚悟をしろ」
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江(プロフ) - 國永さん» ご指摘ありがとうございます！直しました！どうぞ楽しんで読んでいってください！ (2020年5月31日 0時) (
レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
國永(プロフ) - 退学は勘弁して欲しいが、大学は……になってました！更新頑張ってください！ (2020年5月31日 0時) (レス) id: 513d619ea6 (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - みおさん» 共感してくれた笑 ホント突然過ぎてとんでもないものが心臓に突き刺さりましたよ笑 そして応援ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年5月30日 10時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - わかります！笑おじたんにも、エースにもやられました笑笑 今回の話もめっちゃ面白かったです！次も楽しみにしてます！ (2020年5月29日 19時) (レス) id: e5923a196b (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 黒揚羽さん» コメありがとうございます！楽しんでいただけたようで嬉しいです！ (2020年5月26日 12時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2020年5月24日 15時
