モブで居ないと悪女になりますよ？【黒バス】

23話 ページ25

「行ってきます」


朝はいつも黒子君と登校している

昨日、 悪女ってばらしちゃったから会いたいけど会いたくないかも……


私はいつもより早く家を出た


「本城さん。おはようございます」


もう既に黒子君は居た


私が逃げるってわかってたのかな……


「黒子君、おはようございます」


今日はいつも通りとはいかない

黒子君はどこかそわそわしている



「……本城さんは、 キセキの世代に興味ないんですよね？じゃあ何で悪女ですか？」


いきなり昨日の話か……



「たしかに悪女のほとんどはイケメン好きかもしれないけど私は違うの


人の絶望した顔にハマった……ただそれだけ」


バスケ部の朝練はどの部活よりも早く開始する



しかもこの道は人が通るのが少ない

今なら敬語も外して大丈夫だ




「そうですか。敬語も本当はしないのですか……」


「うん。 けど失敗はした事ないから平気。

それと、名前で呼んで？


そっちの方が面白いでしょ。 テツヤくん？」


テツヤくんって言った方が面白いでしょ？

いつも通りのキャラでいくからね



「……わかりました。Aさん」


それから、普段の口調で喋った



まあ、何時もより朝練が楽しみだ





＊



Aさんが悪女ってわかったのは昨日のこと、 春田さんが赤司君のことが好きなのは知ってます。


きっと、 本城さんも気づいているでしょうね


だから春田さんが赤司君に断られていたのを見て笑っていたのでしょう




「じゃあ、テツヤくん部活頑張りましょうね！」


さっきの雰囲気は消え、いつもの優等生キャラに戻っていた


「A、 テツ君！おはよう」


「さつき、おはようございます」


「桃井さん、 おはようございます」


……桃井さんはAさんのこと凄く信頼しているのに敬語なんですね


「さつき、早く行く……んですよ！」



早速ボロがでてますね……



それに気づかない桃井さんも凄いです

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