41*.嫉妬 ページ44
カネキside
Aさんの採寸が終わって、ウタさんは今僕と話している。Aさんは店内を見学中だ。
カ「ウタさん...僕に話って...?」
ウ「あぁ、えっと、最近カネキ君、彼女とか出来てないのかなって思って」
カ「......そ、それだけですか......?」
ウ「そう、それだけ」
じゃあわざわざあんな思いをしてまで来る必要なかったじゃないか...!!
ウ「...言ったら、来ないと思ったから」
それは行かない。行くはずがない。
ウ「...それで?出来た?」
カ「できませんよ...こんな短期間で...」
ウ「好きな人は?...Aちゃんとか?」
カ「...ウタさん」
Aさんに聞かれたらどうするんだよもう。
ウ「でも、Aちゃんは過去にいたらしいよ」
え?Aさんが?
誰なんだろう。今でも好きなのかな。...もしかして、付き合ってたり?
モヤモヤと、黒い感情が見えてくる。
ウ「あ、ごめん。好きな人じゃなくて、友達だった。アヤト君って言うんだって」
カ「...アヤト君...?」
ていうか好きな人じゃなかったのか。
安心したと同時に、何回恥ずかしい思いをすれば済むんだという気持ちが出てくる。
ウ「やっぱりカネキ君、Aちゃんの事好き?」
ウ「......それが、分からないんです。どういう感情が好きって気持ちなのか...」
ウ「うーん。そうだなぁ、その子が他の子と話してるとイライラする...とか?でもカネキ君とAちゃん、いい感じだと思うけどな」
カ「いや、それが...ちょっと色々あって...」
ウ「...ハグしちゃったり?」
カ「っ......ウタさん...」
僕はあまりの恥ずかしさに顔を手で覆った。
ウ「図星か。彼女は知ってるの?」
カ「いや、知ってるっていうか...多分寝ぼけてたので、覚えてはないと思います...あ、じゃあウタさん、そろそろお暇しますね。Aさん、終わったよ!」
貴「うん、帰ろー」
ウ「じゃあマスク、できたら届けに行くね」
貴「はい、ありがとうございます」
そう言って店から出ようとした。しかし、ウタさんがAさんを引き留めた。
ウ「((ボソAちゃん、カネキ君彼女いないって」
貴「...っ、何で私に言うんですか!!カネキ君、帰ろっ」
カ「...?う、うん」
...何言ったんだろう。
僕らは店を後にした。
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翡翠@睡眠眠蝉(プロフ) - 輪廻(女)@改名する@誤字リストさん» ありがとうございます!そして初コメおめでとうございます笑そう言って頂けるととても嬉しいです。日々頑張りますのでこれからもどうぞよろしくお願いします! (2016年9月13日 17時) (レス) id: b1470eb577 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻(女)@改名する@誤字リスト(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます!面白いです! (2016年9月12日 20時) (レス) id: 859d0a4629 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翡翠@睡眠不足 | 作成日時:2016年4月2日 10時