【東京喰種】失ったもの【金木研】

26*.騒然 ページ28

貴「...CCGの...支部に行ってきた！？」


カ「うん、トーカちゃんが嘘の情報で攪乱させるためにね...」


聞くところによると、高校生の姿をして行ったと言う。


カネキ君...もはやコスプレじゃない...？


ト「捜査官に喰種ってこと、バレそうになったんだけどコイツのおかげで何とかバレずに済んだわけ」


貴「そっか...よかった...」


カ「＿＿＿＿＿そういえば今朝の新聞にあった喰種捜査官って...まさかトーカちゃんが...」


しんと辺りが静まり返る。


ト「...だったら何？私は...全員殺すまで止めない。


.......ヒナミにコーヒー淹れてくる」


貴「あ、ヒナミちゃん...何かずっと元気なくて、夜も寝てないみたいなの。店長に聞いたら食事も取ってないらしいし...心配で」


トーカが呆れたように答える。


ト「...夜寝ないのはコイツが“高槻ナントカ”の本貸すからよ」


カ「高槻泉だよ...」


少し考え込むようにしてトーカが喋り出す。


ト「ヒナミを元気づける方法なんて一個しかないじゃん。だからこっちは命懸けてCCG行ったりしてんの」


コーヒーと新聞を持ってトーカは二階へと上がっていった。


元気づける方法...か。


貴「復讐...かな」


心なしか、胸の辺りがなんだかざわついた。

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