ワイテる彼ら。Ⅱ【WT】 (ページ22)

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目が覚めると知らない部屋が広がっていた。一瞬パニックになるけど、よく見るとしゃけの部屋だった。でも隣を見てもしゃけはいない。

私はベッドから出て、リビングまで行く。

しゃけはソファで寝ていた。寝ているところ悪いけれど、今日も今日とて学校なので起こすことにした。

『しゃけー、朝だよ。起きよ』

sk「んん、、んー、、A⋯？」

『ね、早く起きないと！』

sk「うわ、そっか⋯。Aが泊まってったから休日かと思ってたわ」

『勝手にパン焼いてていい？』

しゃけが頷いたのだけ確認してキッチンの方に向かう。しゃけは⋯まだソファーで背中を丸めている。まあ、しばらくしたら起きてくるだろう。

sk「ん、、おはよA⋯⋯ねむ」

『おはよう、しゃけ。寝るの遅かったの？』

sk「あー、色々あったんだよね」

『そっか。それより朝ごはん食べる？パン焼いただけだけど』

2人で対面になるように椅子に座る。私の方の皿にはパン1つ。対してしゃけの皿には2つ。
きっと食べ盛りな時期だからそうしておいた。でもそれがしゃけは気に入らないらしい。

sk「え、Aの1つじゃん。少なくね？」

『いつもこれぐらいだから大丈夫だよ』

sk「いや、絶対もっと食べた方がいいって」

『大丈夫だから、！心配しないで』

sk「そりゃ心配するだろ⋯」

そう言いながらもなんだかんだ普通に食べてくれる。私も食べないと遅れちゃうし早く食べなきゃ。
１回自分の家に制服の替えというか、スカートは別にいいけど、上の服として着ている白いシャツみたいなのを取りに行かないといけないし。正直面倒臭いけど。

『ご馳走様でした、、。しゃけ、私１回自分の家に制服取りに行ってくるね』

sk「あー、そっか。俺のでもいいなら貸すけど」

『⋯⋯⋯ほんとに？ほんとにいい？』

sk「ちょっと待ってて、取ってくるわ」

リビングの端っこに置かれていた私の鞄を確認する。基本教科書類は置いていってるから特別用意しなくても大丈夫か。

sk「はい、これ。スカートシワなってない？流石に脱がせんのもどうかと思って⋯⋯」

『あー、まあ大丈夫だよ、ありがと』

sk「ん、洗面所とかで着替えて来て」

しゃけにそう言われて洗面所にしゃけから借りたシャツを持って行く。いつもと違う柔軟剤の香りがしてちょっと新鮮な気分だ。