そしてカイトはヤンデレに挑戦しようとする(ヤンデレ要素ほぼ0) 3 ページ43
「ミク! 隣のゆかりのとこ行くわよ!」
「待ってお姉ちゃん!」
「では、私はリンとレンを連れて向かいのマユさんの所へ」
「ルカお願いね!」
「お任せください」
「グミ殿、我らはテト殿の所へお邪魔するでござるよ」
「了解」
ちょっと待てみんなどこ行くんだ!
「おい待てちょっと待てお前等待てこの野郎!」
「大丈夫よ、お取り込み中に帰ってきて邪魔とかしないわ」
「どういうことだよ!」
「ちゃんと遅くならないうちにリンとレンを寝かせますから」
「いやルカそういう問題じゃない」
「では行くでござるよ」
「「「「「「はーい」」」」」」
みんなはそれぞれ勝手に行ってしまったらしい。マスターの言うことくらい聞けっての。まだまだ調教不足ときたか。
……とはいえ、カイトはどこに行ったんだ? いつ帰ってくるんだ? 何も言わずに出ていくなんて、今まで無かったじゃないか。
あまり邪険に扱いすぎたか?
いや、あいつが悪いんだ。いちいち可愛い反応をするから……
寒い。
どこに行ってるんだ。早く帰ってこいよ、馬鹿野郎。
誰のためにこの寒いのにアイスケーキ予約したと思ってんだよ。お前のため以外にあるかよ。
常に賑やかだった家が急に静まり返ったからか。2月中旬とかいうとてつもなく寒い時期に薄着でいるからだろうか。それとも、誰よりもマスターマスターとくっついてまわるあいつが帰ってこないからか?
「寂しい」なんてそんな感覚、何年ぶりだ。
真っ暗なクロゼットの中独り。経った時間は数時間? 数十分? それとも……
たった数分?
「もう、寒いですよ。きっとあなたのマスターもお待ちです」
隣のゆかりの凛とした声が聞こえる。
あなた、というのは……?
きっと彼じゃないか?
期待、再び私はそんな感情を知る。
ったく、私は人間だっての。
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あかり - 糸魚川翡翠@京都より帰還さん» 翡翠ちゃんは帯人が好きなんですよね? (2016年2月29日 19時) (レス) id: b06cf0ef99 (このIDを非表示/違反報告)
糸魚川翡翠@京都より帰還(プロフ) - あかりさん» ただいま! そうね、短編集の方ではあまり亜種は書かないからな。 (2016年2月29日 10時) (レス) id: 9384caea49 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - 翡翠さん!おかえりなさい!やっぱりヤンデレカイトでしたか! (2016年2月28日 20時) (レス) id: b06cf0ef99 (このIDを非表示/違反報告)
糸魚川翡翠@京都より帰還(プロフ) - あかりさん» YESヤンデレカイト!! ラストの一言ってところがお気に入りです。 (2016年2月28日 11時) (レス) id: 9384caea49 (このIDを非表示/違反報告)
糸魚川翡翠@京都より帰還(プロフ) - あかりさん» 書いてる私のテンションも高かったりしますw (2016年2月28日 11時) (レス) id: 9384caea49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:糸魚川翡翠 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hisui0327/
作成日時:2015年10月11日 10時