Ｄグレ★ 闇色に染まる私・あいつとの記憶 四

神田の誕生日記念小説♪　６７ ページ9

＿＿団員たちが冷やかな視線を注ぐ中、コムイは自分のロボットの自慢を
ずっと熱く語っていた。

しかし、とうとう堪忍袋の緒が切れたのか・・・怒りの声があちこちから
上がり始める。

科学班員２ 「俺たちが死ぬ気で働いてる間、あなたはまたそんな
ものを・・・。」

ファインダー１ 「商品がそのロボットなんて・・何が豪華賞品だよ・・。」

ファインダー２ 「地下にあんなもんまで作って・・・俺らを楽しませる
気なんてどこにもないじゃないか！」

そうだそうだ、という声がそこらじゅうから聞こえ、再びみんなが１つの
目的のために心を合わせていく。

それに加わっていないのは、集団から少し離れたところで様子をうかがって
いるAとラビ。
そして・・・今にも衝突しそうなアレンと神田の４人だけ。

科学班員１ 「今こそ日ごろの恨み晴らすとき！行くぜ、みんな！！」

団員たち 「「おーーっ！！」」

１人が高々と右手を挙げてそう叫ぶと、団員たちは雄々しく手を挙げて
一斉にコムイの方へと飛びかかった。

何十人もの団員たちが相手なのだから、１人の男性をしとめるのは容易と
思うのが普通だろう。
しかし・・・コムイには、最強の味方がいた。

そう、コムリンという迷惑・・・いや、万能ロボが。

コムイ 「僕を守るんだ、コムリンh.y！！」

隣にいるコムリンに向かってコムイが命令すると、コムリンの頭にあたる
部分がぐるりんと動き、団員たちの方を見つめた。
頭に付いている目の部分・・・横に黒くなっているところが、データを
解析しているように、所々ピコピコと点滅する。

その不気味な動きに、団員たちはひるんで動きを止めた。

コムリンh.y 「ゴ主人ヘ危害ヲ加エル要素ヲ複数確認・・・。」

ウィーンウィーンと頭を横に動かしながらそう言ったかと思うと、目の
部分がキラーンと輝いた。
そして、手は付いていないものの、先だけ少し柔らかくなっている４本の
腕をしゅばっと横に出す。

・・・・・うん？

コムリンh.y 「排除シマース！！」

ばねの応用で、腕を床につけて思いっきり上に飛び上がるコムリン。
呆気にとられて、思わず顔を上に向ける団員たち。

そして、団員たちの顔が下がっていくと共に、ヒュー・・・という音が
徐々に大きくなっていく。
・・・そこでようやく、みんなは自分たちの真下に大きな影が出来ていると
気付いた。

＿＿しかし一足遅く・・・コムリンは団員たちが集まっている中へ
ズシーンと派手に突入したのだった。

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