神田の誕生日記念小説♪ ６５ ページ7
A 「あっ！」
声を上げたときにはもう、コムイはAの脇をすごい速さで通り
過ぎていた。
それでも捕まえようと腕を伸ばして、その長いコートを掴もうとしたけれど
あと数センチ足りなかった。
コムイ 「Aちゃんさえ突破してしまえば、僕の行く手をふさぐものは
何もない！」
ラビ 「あ、あいつ・・・なんで戻って来てるんさ？」
全力疾走で食堂の正面へと向かうコムイを見ながら、ラビはそう言って
首をかしげた。
わかりません、と言葉を返し、Aはため息をつく。
A 「ただ・・・嫌な予感はします。」
ラビ 「同感さ。・・・こうも追い詰められたら、何しでかすかわかんねぇ
もんな。」
ちらりとラビが後ろに視線を向け、Aもそれを追ってみると
団員たちが大勢で、必死の形相で、こちらに向かっているのが見えた。
・・・みんな、表情が怖い。
ラビ 「ホントだったら、こいつら率いるのはアレンなんだけどな・・。」
A 「コムイさんへの憎しみより、神田への苛立ちの方が上になって
ますからね。」
自分たちのすぐ横をものすごい勢いで通り過ぎていく団員たちを
見ながら、ラビは苦笑してつぶやく。
幸いまだ、激しい攻防戦になっていない２人の方を見た後、Aはそう
言葉を返した。
アレン 「神田、攻撃してこないんですか？」
神田 「・・・・・・。」
アレン 「あ、もしかして怖気づきました？あんな大口叩いといて、それで
僕に１つも当てれなかったら・・すごく恥ずかしいですからね。」
睨むだけの神田に、アレンはさらに挑発の言葉を述べる。
その黒い笑みと発言に、Aとラビはぎくりとした表情になる。
・・・案の定、神田から血管が切れる音がした。
神田 「・・・そこ動くんじゃねぇぞ、モヤシ。今から全身細切れにして
やる。」
アレン 「嫌です。」
チャキリと六幻を構える神田に対して、アレンはさわやかな笑顔で否定の
言葉を口にする。
どう考えても、この後に起こる戦闘は免れない・・・。
ドカ―ン！バキャ！バキ！
・・・開始の合図は、擬音化するならこんな感じだった。
ラビ 「は、始まっちゃったさー・・・。」
A 「食堂、どうなっちゃうんでしょうね？」
ひたすら六幻を振りまくる神田に、それを軽々とよけ続けるアレン。
例えるなら、そう・・・子供の鬼ごっこ。
＿＿団員たちが２人の方を向くのと、コムイの高笑いが聞こえたのは
ほぼ同時だった。
神田の誕生日記念小説♪ ６６→←神田の誕生日記念小説♪ ６４
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 215人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
姫いちご - はじめまして姫いちごです。初コメ失礼します。とてもいい作品でした。私はディーグレイマンの中で一番神田が好きです。続きを楽しみにしています。(*^-^*コメ、長くてすみません｡ありがとうございました!! (2016年4月17日 19時) (
レス) id: c97e5601f8 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 初コメ失礼します。一気読みさせていただきました！！この作品に出会ってさらにdグレが好きになりました！！いつまでも待ってます^o^ (2016年4月12日 17時) (レス) id: 393c27509e (このIDを非表示/違反報告)
めぐ♪(プロフ) - 最初から読ませていただきました！！更新頑張ってください！！楽しみにしています！(^^♪ (2016年3月7日 6時) (レス) id: a48000af0d (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - お久しぶりです(^^)Dグレアニメ再開しますね！無理せず更新頑張って下さい^o^ (2015年12月26日 20時) (レス) id: 3e6b0e0f53 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - 更新お待ちしてます。私も受験生 (2015年12月23日 16時) (レス) id: e4de09b28a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：莱羅 | 作成日時：2012年6月21日 20時
