神田の誕生日記念小説♪ 64 ページ6
__さすがにあきらめたかな。
団員さんたちの恨みを買ったのはコムイさんのせいだし、それは自分で
片付けてもらわないとね。
そう思って苦笑にも似た笑みを浮かべた瞬間、コムイの目がはっと見開かれた。
そしてバッと顔を上げ、何かを探すように視線をせわしなく動かし始める。
A 「・・・?」
おかしな行動を取り始めたコムイを見つめながら、Aは首をかしげた。
・・・と、目当ての物を発見したらしく、ぱあっと顔が明るくなる。
コムイ 「・・・ふ、ふふふ・・・ふはははは!」
ファインダー1 「な、なんだ?」
科学班員1 「やっと観念したのか・・・?」
突然背中を震わせながら笑い始めたコムイを見て、すこしぎょっとした
様子になる団員たち。
その瞬間、コムイの目がキラリンと光り・・あっと思った時にはもう、
団員達の包囲網を突破していた。
ファインダー2 「ああーーっ!」
科学班員2 「に、逃げたぞ!追えーー!!」
もう何も策は残っていないだろうと油断していたのが甘かった。
そんな後悔が団員達の中に走ったが、時すでに遅く、コムイはすでに
食堂の中目指して走っている。
なぜ危険な地帯であるここに戻ってくるのかは分からないが・・・。
A 「捕まえないとダメだよね・・。」
ふぅと息を吐き、こちらに走ってくるコムイの姿を見ながら態勢を整える。
それに気付いたのか、コムイはうっとした表情になるものの、歩みは
止めなかった。
まあ、唯一見つけた逃げ道だもんね・・・邪魔されようとも、こっちに
かけてみるのは当然かな。
A 「でも、ここで見逃したら・・私があとで困るので。」
自分の利益をいつでも優先するわけではないけど、これにはコムイさんにも
非があるもの。
大人しく捕まってもらおう。
そう思って、ぐっとこぶしを握った瞬間だった。
後ろで派手な爆発音がして、体に爆風が来る。
A 「な、なに?」
幸いこちらに向けて攻撃されたわけではなかったので、背中が少し
痛かっただけで済んだ。
急いで振り返ると、さっきまで膠着状態だったアレンと神田が、食堂の
真ん中でイノセンスを発動している。
いつの間に・・・というか、食堂壊す気なの!?
ラビ 「ついに始まっちまったさー・・・。」
標的が自分からアレンに変わったため、安心したような様子だが、そう呟く
表情は、どこか申し訳なさそうだ。
__始まってしまった戦いに目をぱちくりとさせているAの横を
何かが通り過ぎた。
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姫いちご - はじめまして姫いちごです。初コメ失礼します。とてもいい作品でした。私はディーグレイマンの中で一番神田が好きです。続きを楽しみにしています。(*^-^*コメ、長くてすみません。ありがとうございました!! (2016年4月17日 19時) (レス) id: c97e5601f8 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 初コメ失礼します。一気読みさせていただきました!!この作品に出会ってさらにdグレが好きになりました!!いつまでも待ってます^o^ (2016年4月12日 17時) (レス) id: 393c27509e (このIDを非表示/違反報告)
めぐ♪(プロフ) - 最初から読ませていただきました!!更新頑張ってください!!楽しみにしています!(^^♪ (2016年3月7日 6時) (レス) id: a48000af0d (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - お久しぶりです(^^)Dグレアニメ再開しますね!無理せず更新頑張って下さい^o^ (2015年12月26日 20時) (レス) id: 3e6b0e0f53 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - 更新お待ちしてます。私も受験生 (2015年12月23日 16時) (レス) id: e4de09b28a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:莱羅 | 作成日時:2012年6月21日 20時