神田の誕生日記念小説♪ 73 ページ15
__イノセンスで砲弾を破壊し、徐々に間合いを詰めていく神田とアレンの様子を
見ながら、Aは少し考えるように手を口もとに当てる。
うーん・・・私たちが何もしなくても、勝手にあの人たちがコムリン壊してくれ
そうだし、大丈夫かな。
でも、その後またケンカ始めたらどうしよう・・・うん、その時はリナリーを呼びに
行こう。
心の中でうんと呟き、顔を戻そうとした時、いつもジェリーさんから料理を受け取る
所の横にあるドアがガチャリと開いた。
リナリー 「ねぇ!さっきからすごい音がしてるんだけどいったいどう・・・」
A 「リナリー!」
リナリー 「え、きゃあ!」
心配した表情でドアから慌てて出てきたのはリナリーだった。
不安そうにしながら言う言葉の途中で、Aが声を上げたのとリナリーの近くに
1つの砲弾が行ったのはほぼ同時。
何とか直撃は避けたようで、リナリーは頭をとっさに手で庇ったままの姿勢で
元の場所から少しずれた所に立っていた。
それを見てAとラビはほっと息をつく。
A 「ちょっとリナリーのところに行ってきます。状況わからない
でしょうし・・・。」
いつもなら発動した時に勝手に消える鞘から、Aは自分で風月を抜いた。
そして片足を立て、出ていくタイミングを見計らいながらラビに声をかける。
ラビ 「え?じゃあ俺も・・・。」
A 「先行きます。」
返事を全部聞く前に、Aはダッと巨大なハンマーの後ろから右側へ飛び出した。
砲弾を避けながらテーブルの上を移動し、あっという間にリナリーの隣へ着地する。
リナリー 「Aちゃん!」
A 「大丈夫ですか?」
リナリー 「う、うん・・・でも、これいったいどうなっちゃってるの・・・?」
A 「実はですね・・・。」
いろいろなものが壊れる音に声をかき消されないよう、Aはリナリーの耳元で
手短に状況説明をする。
その間にも、神田とアレンはコムリンに近付いていたし、ラビはこちらに来る
タイミングを計っているようだった。
A 「__というわけなんです。」
説明を終えて1歩下がると、リナリーのさっきまでの不安そうな表情は消えていて
代わりにキッとコムイを睨みつけた。
どうしていいかわからずにあわあわとしているコムイはそれには気付かない。
リナリー 「兄さんったらまた変なもの造って・・反省してって言ったのに!」
__妹の怒りまで買い、コムイはいったいどうなってしまうのだろうか。
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姫いちご - はじめまして姫いちごです。初コメ失礼します。とてもいい作品でした。私はディーグレイマンの中で一番神田が好きです。続きを楽しみにしています。(*^-^*コメ、長くてすみません。ありがとうございました!! (2016年4月17日 19時) (レス) id: c97e5601f8 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 初コメ失礼します。一気読みさせていただきました!!この作品に出会ってさらにdグレが好きになりました!!いつまでも待ってます^o^ (2016年4月12日 17時) (レス) id: 393c27509e (このIDを非表示/違反報告)
めぐ♪(プロフ) - 最初から読ませていただきました!!更新頑張ってください!!楽しみにしています!(^^♪ (2016年3月7日 6時) (レス) id: a48000af0d (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - お久しぶりです(^^)Dグレアニメ再開しますね!無理せず更新頑張って下さい^o^ (2015年12月26日 20時) (レス) id: 3e6b0e0f53 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - 更新お待ちしてます。私も受験生 (2015年12月23日 16時) (レス) id: e4de09b28a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:莱羅 | 作成日時:2012年6月21日 20時