神田の誕生日記念小説♪ 71 ページ13
__イノセンスを持っている2人の手はしっかりと、コムリンに向けられている。
そこで、あることにAは気が付いた。
A 「ラビ、ヤバイです。早くここから離れましょう!」
ラビ 「へ?・・・・あ!」
急に血相変えたAを見て目を丸くするラビだが、今回はすぐに理由を察した。
最悪なことに、ラビとAのいる場所の直線状に、コムイ・神田・アレンが
いるのだ。
自分たちに近い順で言えば、コムリン・神田&アレン・コムイの順で。
つまり・・・神田とアレンがこのままイノセンスを発動させれば、必然的にAたち
にも当たるのである。
焦る2人がその場を離れようととしている時、コムイは切実な目でコムリンを
見つめていた。
コムイ 「コムリンh.y・・・」
コムリンh.y 「安心シテクダサイ・・例エ私ガ壊レテモ、ゴ主人ハ守リマス・・。」
コムイ 「コムリンh.yーー!」
コムリンh.y 「ゴ主人・・・・。」
目の前で繰り広げられるロボットとその製作者の別れのシーン。
思わず足を止めてみていたAとラビが思ったことはただ一つ、
なんだこの茶番。
A 「・・・リナリーたち、この騒動に気付いてないんでしょうか。」
ラビ 「あー、あれだろ。いつも使ってる調理場じゃなくて、奥にある防音対策
したとこで作ってるから聞こえてないんさ・・・。」
こっそりと場所を移動した2人は、壊されたテーブルの陰から成り行きを見守っていた。
先程調理場へ入っていったリナリーや料理人たちが飛び出してこないのを不思議に
思っていたAに、ラビが苦笑しながら答えをくれたのである。
そういえば、ラストスパートは奥の部屋でやると言うようなことを聞いたような・・。
・・・コムイさんが特別に作ってくれた部屋なんだって、ジェリーさんが
言ってたっけ・・。
この場を治める強力な助っ人が現われないことを知り、Aはため息をついた。
神田 「くだらねぇ別れの挨拶はすんだか?」
アレン 「大丈夫ですよ。別れると言っても、またすぐに会えますから。」
鬼のような顔と黒い笑みを浮かべる顔。
普通の者なら恐怖でそこから1歩も動けなくなるだろうが、ロボットであるコムリンは
なんとかめげなかった。
コムリン 「コ・・怖クナイーー!」
足の部分を少し沈めた後、ピョーンと神田とアレンの頭上を跳び越え、コムイの
前に着地。
__すぐに2人はイノセンスをそちらに向け、コムリン(の身体)はコムイを背に
庇って2人と対峙した。
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姫いちご - はじめまして姫いちごです。初コメ失礼します。とてもいい作品でした。私はディーグレイマンの中で一番神田が好きです。続きを楽しみにしています。(*^-^*コメ、長くてすみません。ありがとうございました!! (2016年4月17日 19時) (レス) id: c97e5601f8 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 初コメ失礼します。一気読みさせていただきました!!この作品に出会ってさらにdグレが好きになりました!!いつまでも待ってます^o^ (2016年4月12日 17時) (レス) id: 393c27509e (このIDを非表示/違反報告)
めぐ♪(プロフ) - 最初から読ませていただきました!!更新頑張ってください!!楽しみにしています!(^^♪ (2016年3月7日 6時) (レス) id: a48000af0d (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - お久しぶりです(^^)Dグレアニメ再開しますね!無理せず更新頑張って下さい^o^ (2015年12月26日 20時) (レス) id: 3e6b0e0f53 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - 更新お待ちしてます。私も受験生 (2015年12月23日 16時) (レス) id: e4de09b28a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:莱羅 | 作成日時:2012年6月21日 20時