神田の誕生日記念小説♪ 60 ページ2
__あっ!?と2人が思った時にはすでに遅く、コムイは、全速力で
駆けだしていた。
コムイ 「後は任せたよ!」
敬礼のように右手を額の前でビシッとたて、ついでにウインクをして
そう、一言だけ言い残し、コムイは食堂の入り口を目指して走る。
ラビ 「こ、コムイの野郎ー!自分だけ逃げるつもりかよっ!」
A 「なんか・・・少しいらっと来ました・・。」
追っかけて捕まえたいのは山々だが、そうすることもできずに悔しがる
2人に対し、神田本人はどうでもいいと思っているらしい。
フンと鼻を鳴らしただけで、視線はこちらに向けられたままだ。
コムイ 「それじゃ!グッドラック☆」
そんな状況などお構いなしに、笑顔を向けて、コムイは食堂を出ていった。
・・・・いや、出ていくはずだった。
コムイ 「・・・え?」
もう少しでこの空間から出られるという所で、コムイの足がピタリと
止まったのだ。
もちろん、本人の意思で止めたわけではなく・・・原因は、後ろから
誰かに首元の服をつかまれたから。
いつの間に移動したのか、その人物は・・・・。
アレン 「逃がしませんよ、コムイさん・・・。」
黒い笑みでにやりと笑っている、アレンだった。
その声にただならぬ気配を感じたのか、コムイは冷や汗を流しながら
ゆっくりと振り返る。
コムイ 「あ、アレンくん・・・?あ、あれ?下に落ちたんじゃ・・・。」
信じられないという顔でそう言うコムイに、アレンは恨めしそうな目線を
向ける。
アレン 「ええ・・・あなたに落とされましたけど、なんとかそこから
這い上がってきました。」
コムイ 「あ、あの地下から一体どうやって・・・。」
アレン 「僕とラビは、自力で落とし穴から上ってきましたよ。残りの
人たちも、科学班の人が見つけてくれた緊急脱出装置を使って、もうすぐ
こちらに来ます。」
どういうことになるのか楽しみですね、と笑顔で言われ、コムイは顔を
青くし始めた。
ラビ 「あー・・ありゃ、そうとう恨み買ってんな。」
A 「アレンが地下に戻ったのって、コムイさんへの復讐のためだと
暗に言ってましたからね・・・・。」
ラビ 「下の奴らも恨みの言葉吐きまくってたさ。・・・コムイの奴
ざまーみろさ。」
そう言って声を殺して笑うラビに、私も少なからず同意したのは
否定できないかもしれない。
__確かにコムイさんは悪くないのだけれど・・・ああいう言い方を
されては、さすがに頭にくるものがあるもの。
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姫いちご - はじめまして姫いちごです。初コメ失礼します。とてもいい作品でした。私はディーグレイマンの中で一番神田が好きです。続きを楽しみにしています。(*^-^*コメ、長くてすみません。ありがとうございました!! (2016年4月17日 19時) (レス) id: c97e5601f8 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 初コメ失礼します。一気読みさせていただきました!!この作品に出会ってさらにdグレが好きになりました!!いつまでも待ってます^o^ (2016年4月12日 17時) (レス) id: 393c27509e (このIDを非表示/違反報告)
めぐ♪(プロフ) - 最初から読ませていただきました!!更新頑張ってください!!楽しみにしています!(^^♪ (2016年3月7日 6時) (レス) id: a48000af0d (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - お久しぶりです(^^)Dグレアニメ再開しますね!無理せず更新頑張って下さい^o^ (2015年12月26日 20時) (レス) id: 3e6b0e0f53 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - 更新お待ちしてます。私も受験生 (2015年12月23日 16時) (レス) id: e4de09b28a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:莱羅 | 作成日時:2012年6月21日 20時