拾玖。あたし、大人の余裕で頑張りますからっ！！ ページ21
一通り飾り付けが終わると乱と次郎は僕達はまだやるべき使命があるから！と慌ただしくA達のいた手入部屋を去っていきました。
「正に嵐だな……五虎退、嬢ちゃんと先に大広間に行っておいてくれ。俺っちはここの片付けがあるからな。」
「薬研兄ちゃん、手伝うわよ？」
「じゃあこの桶を大浴場に戻してきてくれるかい？五虎退、風呂だけじゃなくて大広間に行く道中にあるもんも案内してやってくれ。」
「分かったわ、五虎退兄ちゃん、よろしくね！」
「は、はいっ！じゃ、じゃあ、迷子にならないように….…」
Aは桶を持つ手と反対側の手でモジモジしながら差し出された五虎退の手をしっかり繋ぎました。すると、五虎退の表情がぱぁっと輝きました。
「に、兄さん、いってきます！いこう、虎くん！」
「おう！頼んだぜ？兄ちゃん？」
五虎退は薬研の声に嬉しそうに笑いました。
この本丸では、手入中は静かに過ごせるよう手入部屋は離れに造られておりました。その離れにも風呂場はあるのですが、薬研は五虎退が兄らしいことを出来るように敢えてA達に大浴場へ桶を返してくるよう頼んだのでした。
「こっちが井戸で、こっちの池は、お魚釣りができるんだ…あ、ど、同田貫さん、お、おはよう、ございます！」
池では同田貫がどっかり胡座をかいて釣り糸を垂れていました。
「んぁ？おう、五虎退か。その格好は、またやられたのか……そっちのチビは新顔か？」
「ち、チビって……あたしか…？」
「はい、妹分の、椿切Aちゃんです！仲良く、してあげてくださいっ！」
チビという言葉に顔を引きつらせるAと対照的に五虎退はちゃんと言えた！とにこにこしています。
「椿切……ま、手合わせすりゃ分かるか。俺は同田貫正国だ。」
「よろしく、手合わせ、楽しみにしてるわ。」
椿切ってたしか平安時代の太刀じゃなかったか？と同田貫は不思議に思いましたがまぁいいと水面の浮きに視線を戻すのでした。
「ここが、大浴場、みんなでお風呂に入るんだよ！温泉だから、あったかくて、とっても気持ち良いんだ。」
脱衣所にはロッカーに扇風機に体重計と、まるで昭和の銭湯のような光景で出入り口には泉質表と牛乳の入った冷蔵庫まであるといった徹底振りです。
物珍しそうに辺りを見ていたAですが、出入り口に掛けられている暖簾を見てビシッと固まりました。
「……ねぇ、五虎退兄ちゃん。」
「な、何？」
「ここ、男湯…」
弐拾。あたし、愛ってよくわからないんですけどっ！？→←拾捌。あたし、光忠が何者か気になるんですけどっ！？
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菱神 昂(プロフ) - 特にリクエストはいただかなかったので、祭り会場は小ネタ置き場に改造いたします。 (2015年5月1日 20時) (
レス) id: 4fb92bb402 (このIDを非表示/違反報告)
菱神 昂(プロフ) - 御礼祭リクエスト受付は本日21時からです。リクエストは必ずお知らせを熟読された上でお願いします。ある意味キーワードの代わりとなりますのでよろしくお願いいたします。著者。 (2015年4月30日 14時) (レス) id: 4fb92bb402 (このIDを非表示/違反報告)
菱神 昂(プロフ) - (3k猫*´∀`*){よきかな〜♪さん» コメントありがとうございます！この章から漸く本線が始まるなという感じです。今から更に盛り上がる筈ですのでこれからも椿切と本作をよろしくお願い致します！ (2015年4月9日 23時) (レス) id: 4fb92bb402 (このIDを非表示/違反報告)
(3k猫*´∀`*){よきかな〜♪ - お〜！だんだん話が盛り上がってきましたね！更新頑張ってください！ (2015年4月9日 19時) (レス) id: fdc932d927 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菱神 昂 | 作成日時：2015年3月6日 23時
