他の女を愛した彼らに愛想が尽いたので東卍辞めます

第拾参話 ページ14

？「あ、あの！」

休日、廉と渋谷の街へと出かけていると金髪の同い年くらいの子に声をかけられた、が、彼の顔に覚えがなくまた入隊希望の子だろうと思った。

貴「えっと・・・・誰？」

武「俺、花垣武道っていいます！一応、東卍の一人です」

東卍の名前を聞いた瞬間、廉が手を出しそうとしたのを止めた。しかし、花垣と名乗った男の顔に覚えはない、多分、私が抜けた後に入って来たのだろう。

貴「よろしく、花垣君。私に何か用？」

武「あの、少しお時間いただいてもいいですか？」



近くの行きつけのカフェへ移動し、頼んだ物を飲んでいるが向こうからの問いかけがない。カフェよりファミレスの方が良かった？っと考えていると花垣君の固く閉じていた口が開いた。

武「えっと、Aさんはどうして東卍を抜けたんですか？」

廉「テメェ、んな事聞いてどうすんだよ」

貴「廉・・・ごめんね、さっきチンピラに絡まれて気が立ってるの。気を悪くしないで？それで、私が東卍を抜けた理由だよね？」

武「は、はい！」

勿論、チンピラに絡まれたのは嘘だ。
廉が彼へ気が立っているのは武蔵神社に呼ばれた日に起きた出来事が影響している、あの時の事は亜瑠賦亜全員知っている。
反応は、深く考えずとも皆激怒した。

貴「いいよ、話してあげる」

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