7話 目的と留学 ページ7
「あのさ、話したい事があるんだけど、いい❓」
「えっ」
雷が急に真面目な顔になった。
さっきまでは、ニコニコと八重歯を見せて笑っていた。
それが嘘だったような、そんな感じだった。
「なに❓話したい事って」
私は聞いた。
雷は、片付けた後で、とだけ言って、お皿を運んだ。
私達もそれに続いて、お皿を運ぶ。
机を拭いて、お皿を洗う。
その間、私達は一言も話さなかった。
全て片付け終わり、また私達は席についた。
一呼吸おいて、雷が話始めた。
「俺等が帰ってきた本当の目的を話そうと思う」
「本当の目的・・・❓」
私は思わず聞き返した。
だって、雷と零が遊びに来るのは不定期で、特にこれと言った目的なんてなかったはず。
なのに目的って・・・。
「彩、フランスに留学しないか❓」
・・・❓
留学ってなに❓
私は留学したいなんて、思った事は1度もなかった。
留学した経験ももちろんない。
「一から説明してほしいんだけど、いい❓」
黒木君が雷に聞いた。
雷は答えなかった。
「彩」
零に呼ばれた。
「なに❓」
短く返した。
「彩の秘密、話した❓」
聞かれた瞬間、ドクン、と心臓が鳴った。
秘密ってあの、秘密・・・❓
私は黙って首を横に振った。
あんな秘密、話したくない。
知られたくない・・・❗️
その一心で、私は思わず立ち上がった。
「アーヤ❓」
翼が心配した瞳で私を見つめる。
その瞳が何故か心に刺さる。
それに耐えられなくなり、私は駆け出した。
1人になりたかった。
でも、それは口実で、私はその秘密から目を背けたかった。
リビングを出て、2階の自分の部屋に上がろうと階段を上る。
パシッ
腕を掴まれた。
「黒木君・・・」
腕を掴んだのは黒木君だった。
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ゆい - 次の作品楽しみです！ (2018年8月2日 13時) (
レス) id: 04ea1ab5bb (このIDを非表示/違反報告)
柚輝 - とっても面白いです！続きが楽しみです！頑張ってください (2017年12月31日 22時) (レス) id: e7116a6197 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - 続きすっごく気になります!! 更新頑張って下さい。 (2017年12月16日 2時) (レス) id: abec708dd4 (このIDを非表示/違反報告)
冬姫(プロフ) - 続き楽しみにしています(o・ω・o) (2017年12月11日 0時) (レス) id: c5b965de2d (このIDを非表示/違反報告)
奏衣 - 頑張ってくださいね〜! (2017年12月8日 18時) (レス) id: 3145e04138 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結子 | 作成日時：2017年11月18日 9時
