13話 カフェと秘密 ページ13
ここからは雷目線で行きます。では。
「行っちゃったね」
小塚が呟くように言った。
「そうだな」
俺も呟くように言った。
俺等はしばらく黙って空を見上げていた。
「あのさ、君達は本当に彩の秘密、知りたいの？」
零が空を見上げたまま言った。
みんなが一斉に頷いた。
「じゃあ、近くにカフェないか？」
俺等が来たのはスタバだった。
意外と空いていて、席はガラガラだった。
それぞれがコーヒー等を頼み、なるべく端の方の席につく。
「で、お前等はどこまで知ってるんだ？」
「多分、全然知らない」
俺の問いに黒木が答えた。
「長くなるだろうけど、ちゃんと聞けよ？」
また、みんなが一斉に頷いた。
「１つ、いいかな？」
零が聞く。
「彩は誰かと付き合ったりしてた時期はあった？」
美門が首を横に振った。
「そんな様子は感じられなかったし、噂にもなかった」
「そっか・・・。ありがとう」
零が残念そうに言った。
「じゃあ、彩の好きなヤツは？」
「いないと思う」
小塚が言った。
「分かった、ありがとう」
俺はお礼を言った。
「じれったいから早く本題に入れよ」
上杉が急かす。
俺は分かった、というように頷いた。
「彩の最大の秘密は財閥のご令嬢って事かな」
「・・・財閥の令嬢？」
驚いたように若武が呟いた。
他のヤツ等も目を点にしている。
「勉強会した時に彩がお父様、俺等が涼さんって呼んだ人が来ただろ？
あの人が財閥のトップで、彩のお父さんだ」
「でも、今、財閥って法律上禁止になってるよね？」
小塚が慌てた様子で聞く。
零が頷く。
「だから、隠れて涼さんはしている。
彩はもちろんその事を知っている。
それで彩は家出したんだ。
その時は大騒ぎで大変だったよ。
もともとは彩は福岡で育ったんだけど、
なんと東京の方に逃げてたんだから、本当に驚きだった」
「見つからなかったのか？」
若武がおそるおそる聞く。
「もちろん家出から一週間後には正確な位置まで分かっていた。
でも、涼さんは彩を放っておいたんだ」
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ゆい - 次の作品楽しみです！ (2018年8月2日 13時) (
レス) id: 04ea1ab5bb (このIDを非表示/違反報告)
柚輝 - とっても面白いです！続きが楽しみです！頑張ってください (2017年12月31日 22時) (レス) id: e7116a6197 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - 続きすっごく気になります!! 更新頑張って下さい。 (2017年12月16日 2時) (レス) id: abec708dd4 (このIDを非表示/違反報告)
冬姫(プロフ) - 続き楽しみにしています(o・ω・o) (2017年12月11日 0時) (レス) id: c5b965de2d (このIDを非表示/違反報告)
奏衣 - 頑張ってくださいね〜! (2017年12月8日 18時) (レス) id: 3145e04138 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結子 | 作成日時：2017年11月18日 9時
