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『ねぇ、私ねもっと強くなりたいな』
Aはようやく泣き止んだ後、俺にそう言った。
真っ赤に腫らした目で、俺をまっすぐ見つめて。
こんな時でもAらしい。
そういう所が好きだった。
国「もう充分すぎるぐらい強いよ。Aは。」
俺はそう返事をした。
『そうかな？』
Aは少し小首を傾げる。
国「うん。心配なぐらい。
俺としては、もうちょっと弱い方が嬉しいけどね。」
『どうして？』
国「だって、助けてあげられないから。俺が。」
『変なの。』
Aはそう言って少し笑った。
それは久しぶりに見る素の笑顔だった。
国「変じゃないよ。
好きな人を助けたいって思うのは当たり前だろ。」
だからこれはちょっとした意地悪。
頼ってくれなかった仕返しだ。
『ぁ…そっ…かぁ…』
Aは少し困った顔で、顔を赤らめる。
国「ねぇ、A」
『なに…？』
国「返事は、全部終わってから聞かせてよ。」
そう言って俺はAの髪を掬った。
『うん…』
Aは笑って頷いた。
全部終わって。
Aがまた笑えるようになったらさ。
もう一度、言おう。
いつも自信なさげに俯くAに。
心配なぐらい一人で全部背負っちゃうAに。
俺はAの
いつも真っ直ぐに前を見て頑張る所が
好きなんだって。
そう言おう。
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にゃんたろう(プロフ) - 更新まってます、、！ (2月22日 12時) (
レス) @page44 id: b90ce20b9b (このIDを非表示/違反報告)
natsumican(プロフ) - 更新待っています！ (2022年10月23日 1時) (レス) @page44 id: c767698059 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 続き待ってます! (2022年9月25日 16時) (レス) id: eb8cebab9c (このIDを非表示/違反報告)
はるる - 続き待ってます (2022年8月11日 7時) (レス) @page44 id: b2f736a6cd (このIDを非表示/違反報告)
明 - 続きお恵みください (2022年7月31日 23時) (レス) id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hiro | 作成日時：2020年9月28日 8時
