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気付けば、足は前に出ていた。
伸ばした手は、体育館の扉を引いていた。
________私はこんなに感情的な人間だっただろうか？
頭は回っていなかった。
ただ無意識のうちに体が動いていた。
重い扉を精一杯の力を込めて引けば、音を立てて扉が開いた。
『…』
体育館が一瞬で静まり返って、視線が私に集まる。
何をしたいのか、分からなかった。
松「上原さん…」
取っ組みあっていたのか、体育館の中央、岩泉さんの首元を掴んだままの松川さんが呟いた。
『…あ…あの…』
言え。
『私の事、嫌いでいい。』
その言葉を誰に言ったのかは分からない。
岩「…」
『最低でいい。』
松「…」
『嫌われ者で構わないから。
だから、これ以上…
やめてください。』
それが私の最大級の勇気だった。
視線を上げる勇気も、誰かと目を合わす勇気もない。
ただ、その言葉だけ体育館に置いて私は足早にその場を去る。
心臓が痛いほど悲鳴をあげていた。
勇気を出した先に、何かを得たわけでもない。
汚名を晒したわけでもないし、
信頼を取り戻したわけでもない。
でも、後悔はない。
嫌われ者でいいと言った言葉が、本音じゃなかったとしても。
その嘘にはきっと意味があるから。
私が嫌われ者でいる意味はきっとあるから。
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にゃんたろう(プロフ) - 更新まってます、、！ (2月22日 12時) (
レス) @page44 id: b90ce20b9b (このIDを非表示/違反報告)
natsumican(プロフ) - 更新待っています！ (2022年10月23日 1時) (レス) @page44 id: c767698059 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 続き待ってます! (2022年9月25日 16時) (レス) id: eb8cebab9c (このIDを非表示/違反報告)
はるる - 続き待ってます (2022年8月11日 7時) (レス) @page44 id: b2f736a6cd (このIDを非表示/違反報告)
明 - 続きお恵みください (2022年7月31日 23時) (レス) id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hiro | 作成日時：2020年9月28日 8時
