3084.【雅紀の捻挫と優しさ】 ページ34
［雅にぃside］
俺って
ちょっとドジじゃん？笑
だから、通い慣れた職場の階段で滑って…
「…っ、いて…」
後「大丈夫ですか？」
「いてて…捻った…笑」
右足首を捻ってしまった。
歩けないほど痛くはなかったけど、帰宅してすぐに
翔にぃに診てもらうことに。
我慢して悪化して、仕事に支障が出たら嫌だからね。
翔「こっちに曲げたらどう？」
「ん、痛くない」
ソファーに座って足首をクルクル動かされるけど
やっぱりそんなに痛くない。
翔「湿布貼れば大丈夫そうだな。万が一、痛みが
酷くなったりしたら、すぐ教えてな？」
「はぁーい、ありがと…」
少し足を庇って歩く感じになるけど、この程度で
済んでよかったなぁ〜って。
そんな風に呑気に考えて、翌日も普通に仕事に
いった。
「ただいま〜」
智「おかえり〜、足はどう？大丈夫だった？」
「ん、大丈夫。もうほとんど痛みもないよ〜」
今日は夕方から、移動動物園の打ち合わせで
家の近くの小学校に車で行っていたから、直帰。
だから双子が学校から帰ってくる前に帰宅。
今日は翔にぃ休みだって言ってたから、いるかな〜
って思ってたんだけど姿が見えない。
「翔にぃは？出掛けた？」
智「あ、ついさっきコンビニいったよ」
「そうなんだ。俺もいってこよっと」
智「ふふ…気を付けてねぇ」
コンビニって聞いたら、アイス食べたくなった。笑
家の一番近くのコンビニなら歩いて5分くらいだし、
一本道だから、翔にぃとすれ違うこともないしね。
コンビニに着いたら、翔にぃはまだ雑誌を立ち読み
しているところで。
翔「おぉ、おかえり〜」
「ただいま〜、アイス買いにきた〜。笑」
翔「この寒いのにアイスか。笑」
あひゃひゃ。
確かに外はまだ雪積もってるもんね。
「コタツで食べるアイスは格別だもーん！」
翔「はは！確かに」
双子の分のアイスも買って、翔にぃと並んで歩く。
「…っ！危ないっ！」
翔「…っ…」
そしたら突然、前からきた自転車がスリップして
こっちに突っ込んできたんだ。
歩道の端に積まれた雪の上に乗ってしまって、
タイヤが滑ったみたい。
「…っ、痛っ…」
咄嗟に翔にぃのことを押し退けて転んだら、自転車に
痛めていた右足首を轢かれた。笑
翔「…大丈夫？」
「ん、平気…」
強がって立ち上がってみたものの、かなり痛くて
このまま歩けそうにはない。
スリップした自転車の人は「ごめんなさい」って
謝ってるけど、怪我はなさそうでよかった。
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作者名：空
| 作成日時：2019年2月2日 19時
