2761.【2】 ページ11
［和side］
「診せて？」って翔にぃの
手が伸びてくるから、逃げまくる。笑
「もう止まった！」
翔「だからそれを確認させろって」
「やだ…」
逃げても翔にぃには敵わないし、グダグダしてたら
雅にぃはラグの方にいっちゃうし。
でも「いかないで…」って言ったら「おいで？」
ってラグをポンポンしてくれた。
「んぅ…」
雅「怒ってんの？笑」
「置いてかないで…」
雅「じゃあ、約束守って？」
「んん…」
ピタッとくっ付いたら、ちゃんと抱き締めて
くれる。
雅にぃって、俺が求めると必ず応えてくれるん
だよね。
改めて感謝…
翔「雅紀の膝、貸してもらいな？」
「…ん、いいの…？」
雅「もちろん。おいで？」
今度は膝をポンポンしてくれたから、お言葉に
甘えて…
雅「あひゃ！お利口さん。笑」
「んふふ…」
雅にぃの膝の上に頭をのせたら落ち着いた。
でもやっぱり…
お医者さんモードの翔にぃがライトを持って
近付いてくると恐くって。
翔「ちょっと…笑。じっとしてて？」
「んん…見るだけに、してー…」
翔「見るだけにしたって、顔触らせてよ…笑」
「や…なんにも、しないで…」
雅「かーず、大丈夫…」
「んん…」
翔にぃの手から逃れようと動いたら、膝から
落ちそうになって…雅にぃに顔をホールドされた。
翔「止まったか見るだけ。な？」
「…ん、や…」
［翔にぃside］
なんとか和に言い聞かせて見せてもらう。
「触らないで…」って怯えられたけど。笑
雅「和、上手。恐くないもんね」
和「んぅ…」
雅紀が上手くフォローしてくれて助かる。
和も甘えたいみたいで、顔を抑えてる雅紀の手に
自分の手を重ねてる。
時折その手を「もう終わりが、いい…」って
ペチペチ叩いてるけど。笑
「いいよ、おしまい」
和「んん…嫌だって言ったのに…」
プイッと拗ねる和の頭を、雅紀が「よしよし。笑」
って撫でてやる。
和は雅紀に対して、反抗心剥き出しで突っかかる
時もあるし、八つ当たりすることもあるけど…
雅紀の真っ直ぐな優しさに素直に甘えることも
ある。
こういう時、兄弟だな〜…って改めて思う。
兄弟感がすごいから。笑
和「…ゲームしよ？」
雅「ん、いいよ。寝るまで少しだけな？」
和「ん♪」
機嫌も直ったみたいだし。
よかった、よかった…
鼻血はもう少し様子見でいきたいから、その度に
怯えさせるのも気が引ける。
だから雅紀に上手くフォローしてもらえれば、ね。
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作者名：空
| 作成日時：2017年11月17日 22時
