2760.【鼻血の治療】 ページ10
［雅にぃside］
最近、体調は崩して
ない和だけど…
和「タオルとって〜」
「え、また〜？」
鼻血がよく出るの。
今も一緒に入浴中だったんだけど…
本人は慌てることもなく、タオルで鼻を押さえて
「そのうち止まるもーん」って、浴槽のお湯を
ポチャポチャして遊んでるけど。笑
1日に2回とか出るから、翔にぃも心配してるん
だけど、血液検査も異常ないし、耳鼻科で診て
もらったけど異常なし。
粘膜が弱くなってるんじゃないか…って。
湯船の中でいつまでもタオルで押さえてるわけにも
いかないから、翔にぃを呼んだ。
そしたら途端に和が「呼ばないでよ…」って
機嫌悪くなって、ドアに背を向けてしまって。笑
翔「脱脂綿持ってきたよー」
「ありがと…上がった方がいいの？」
翔「いや、こいつ上がんないっしょ。笑」
「確かに。笑」
翔にぃのこと、ガン無視だもんね。
「入れてやってくれる？」って脱脂綿を受けとる。
「和、翔にぃ持ってきてくれたよ？お礼は？」
和「んぅ…頼んでないもん」
「頼んでないもんじゃないよ…笑。和の為に持って
きてくれたんだから」
和「知らない…」
翔にぃは苦笑いしながら「上がったら診せて
もらうからな」って和の頭に優しく触れてから
浴室を出ていった。
「見せて？どっちの鼻？」
和「右…」
タオルを外した途端に、鼻血が垂れてくる。
「上がる？」
和「やだ…まだ上がりたくない…」
和はお風呂が好きなのに、体調によっては入れない
ことが多いからね。
通年で計算したら、かなり少ないんじゃないかって
思うと、入れる時くらい…って甘くなってしまう。
「あと少しだけね？上がってから、ちゃんと
翔にぃに診てもらってよ？」
和「…ん」
「ちゃんと約束して？」
和「むぅ…分かったよ…」
唇尖らせて膨れた後「じゃあ、雅にぃも傍に
いてね…？」だって。笑
たまに俺にもこうやって可愛く甘えてくれるん
だよね。
今日は珍しく、そんな日らしく。笑
和「んん〜…翔にぃはやだぁ…」
翔「なんでだよ！笑」
風呂から上がったタイミングで、迫ってくる
翔にぃから逃げて、俺の背中に隠れる。
翔「診せないなら耳鼻科な？」
和「もっとやだぁ〜…」
翔「はは！知ってる！笑」
腕を掴まれたら「んん〜…」って振って怒ってる。
「あひゃ！駄々っ子。笑」
和「ん〜…雅にぃ、いかないで〜…」
「じゃあ、ここおいで？」
ちょっと離れてラグをポンポンして呼んでみる。
今日の和ならきてくれるはず。笑
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作者名：空
| 作成日時：2017年11月17日 22時
