2703.【3】 ページ3
［潤side］
「…ん、んん…」
体が痛い…
頭が重くて、怠い…
薄っすらと目を開けたら外が明るくなり始めてる。
5時…
体を起こしてコンビニへ。
何か少しでも口にしなきゃと思って、スポーツ
ドリンクとゼリー飲料を買って公園に戻った。
「かず…どうしてるかな…」
もし体調が悪化して、入院なんてことに
なっていたら…？
グルグルと不安ばかりが浮かんできて…
『おはよう。和は大丈夫？』
智にぃにLINEしてみる。
返事はすぐに返ってきて『昨日、少し熱が上がって
辛そうだったけど、今は薬で落ち着いて
眠れてるよ』って。
『早起きだね…笑。朝ごはんちゃんと食べてね』
って。
安心感と罪悪感と…
それから湧いてくるのは「こんな朝早くから
看病してもらえて…和はいいな」そんな思い。
「はぁ…やっぱ最低だ…おれ…」
頬を涙がポロポロと流れる。
袖で拭っても拭っても…
「…っ、んっ、…っん、んくっ…」
兄貴たちに甘えたい…
でも、和の方が大変だから…
「…っん、んくっ…、んっ…」
8時過ぎまで公園のベンチで過ごして、それから
ファミレスへ。
アイスクリームを食べて市販薬を飲んだら
少しだけラクになった。
図書館が開館するまで時間を潰して、閉館までは
図書館で過ごした。
またファミレスに行こうとしたけど、財布を
見たら残金が500円しかなかったから…
コンビニでスポーツドリンクとおにぎりを
買って、公園のベンチに座った。
［智にぃside］
17時過ぎに潤にLINEしたら『今日も泊まる』って
返信があったから。
『2日連続はなぁ…帰っておいで？』って返した。
だけど、その後の返信はなくって…
既読にはなってるから、見てはいるはず。
そのことを雅紀に話したら「無許可では泊まら
ないと思うから、もう少し待ってみたら？』って。
確かに。
「やっぱり返信ないんだけど…」
雅「心配だね…電話してみる？」
「でも友達といたら、嫌がるよね」
雅「だね。笑」
過保護も良くないしね。
でも連絡ないのは心配だし…
21時過ぎてから翔にも一応、状況だけは
伝えておいた。
今日は忙しくて、なかなか帰れないみたいで。
和の状態も少しずつ落ち着いてきたから
大丈夫だとは思うけど。
「とりあえず、和のことも潤のことも心配だから
連絡はつくようにしておくね」って言ってくれた。
後で知ることなんだけど…
潤が返信できなかったのは、具合が悪くなり過ぎた
のと、スマホの充電が切れたからだったみたい。
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作者名：空
| 作成日時：2017年10月3日 22時
