2560.【3】 ページ10
［潤side］
図書館にいたら
翔にぃから電話がきてビックリした。
病院に行ったら「喧嘩したんだってよ。笑」って
苦笑いで教えてくれた翔にぃ。
雅にぃが「ごめんね」「俺が、和が謝ってたのに
ちゃんと話聞いてやらなかったから」って
反省してた。
智「いや、和も悪いから。笑」
翔「喧嘩両成敗ね。笑」
雅「…ん」
昼過ぎには病室にみんなが揃って、和も目を
覚ました。
雅「…」
和「…」
だけど2人とも無言。
智にぃと翔にぃは空気を読んで病室を一旦
出て行って。
和「んっ…いかないで…？」
「かず…」
俺もそれに続こうと思ったら、和が手を離しては
くれなかった。笑
無言でベッドサイドに歩み寄ってきた雅にぃ。
和はそんな雅にぃを複雑な表情で見つめてる…
雅「かず…ごめんね」
先に口を開いたのは雅にぃで。
顔の前で手を合わせて一言謝って、それから
ベッドサイドの椅子に座って「話、ちゃんと
聞いてやらなくてごめん」「後悔してたんだ…」
って。
和「俺も…ごめんなさい」
謝ってから、和は「ふふっ」って小さく笑って
「俺がごめんなさいだ。笑」って。
和は言いたいんだろうね。
悪いのは雅にぃじゃなくて、自分だってね。笑
［和side］
智にぃも翔にぃも「喧嘩両成敗だ」「仲直りできて
よかったね」って笑ったけど…
「俺が悪かったんだもん…」
雅にぃにはきちんと謝りたかったから。
雅「俺がムキにならなければ喧嘩にも
ならなかったし」
頭をいっぱい撫でてもらって「ゲームして
遊ぼっか」って言ってくれる。
「ほんと？」
雅「ん、何のゲームにする？」
「これ！これやろっ！」
やりたいゲーム決まってたんだ。
「ここきて？」
ベッドの上にのってもらってゲーム機を手渡す。
雅にぃにはいっぱい反抗しちゃうけど、それは
別にナメたり、バカにしたりしているわけでは
なくって。
「じゃあ、なんなの？」って言われると
分かんないけど。笑
でも俺、雅にぃのこと大好きだから。
「明日もゲームしよ？」
雅「ん、いいよ」
「明後日も？」
雅「いいよ」
「ずっと？」
雅「あひゃ！分かったよ。ずっとね。笑」
腕枕してもらって、一緒にゲームしてもらって
贅沢だよね。
もっともっと雅にぃに感謝しないといけないって
分かってはいるんだけど…
ついつい悪戯心とか反抗心をぶつけてしまうのが
雅にぃ相手の時で…
雅「いいよ。和はそのままで。俺も容赦
しないけど。笑」
「きゃはっ！」
だいすき！！
END
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作者名：空
| 作成日時：2017年6月14日 18時
