2557.【4】 ページ7
［智にぃside］
トイレで出たのは薬剤だけ。
嫌になって部屋に逃げ込んだら30分くらいは
放っておいてくれたけど、その後は連れ戻されて
再びベッドに寝かされて…
ベッドはしっかり準備が整っていて、
「ほんとは何日なの？」って尋問を受ける。
「分かんないよ…忘れた…」
翔「忘れないでしょ…笑」
「んん…」
翔「もう、頑固者！笑」
ペシッと頭を叩かれて「ほら、脱いで？」って
ズボンを降ろされる。
「やぁだ…何する、の…」
翔「離して」
「やぁだ…」
翔「摘便して、それからもう一回浣腸したら
おしまい。ね？頑張ろ？」
「んん…」
翔「智にぃ…頑張ろうよ」
「んん…やだって言っても、やるくせに…」
翔が悪いわけじゃないのに、ついつい八つ当たり
してしまう。
まぁ、いいや。
翔はお兄ちゃんみたいな時あるし…笑。
パパッと準備が整って「向こう向いて」って
転がされ、翔に背を向ける体勢に。
翔「力抜いててね…痛かったら教えて？」
パチン…と手袋を付ける音がして緊張感が一気に
高まる。
最後の悪あがきで「待って…」って叫んだら
「大丈夫」って背中をさすってくれて。
「手は…？」
翔「ん、繋いでようね」
やり辛いだろうに、左手で手を繋いでくれた。
［翔にぃside］
「力、抜いてね〜…」
智「…っ、いっ…」
摘便は無痛って訳にはいかないから、多少は
我慢してもらわないと…
「…智にぃ…深呼吸は〜？」
智「…っ、痛くて、できない…」
「…笑」
痛いくらいに握ってくる手を握り返して
何度か声を掛けたら少しずつ力が抜けてくる。
「上手、じょうず…できてるよ」
智「…っ、ん…、いっ…」
「大丈夫…もう少しだけ頑張ろうね…」
またやり直しなんてことになっても、もう
やらせてくれないだろうから、ここは念入りに。笑
智「やぁだ…」
「あと少しね…」
智「…やだ、おわり…」
「それは俺が決めるの。笑」
途中ちょっと嫌がって抵抗してきたから「動く
なら繋いでる手離して抑えなきゃいけないね？」
って脅して。笑
そしたら「手は繋いでて」ってお願いしてきて
可愛い。
「よし、いいかな」
智「ん…」
少しスッキリしたお腹に薬剤を注入したら
おしまい。
しばらくしてトイレから戻ってきた智にぃは
「ありがと…スッキリした」って笑う。
触診もさせてもらったけどバッチリ。
「リビングで一緒にDVD観よ？」って、可愛い
お誘い。
頑張ったご褒美に、今日はお兄ちゃんでいるね。笑
END
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作者名：空
| 作成日時：2017年6月14日 18時
