2134.【4】 ページ34
［智にぃside］
翌朝…
和「え〜…
まだ寝てんの〜？」
翔「はは！試験前でもお寝坊健在だな！笑」
朝食を食べ終えて、あらしの午前中の散歩に行って
戻ってきて…
それでも起きていない潤に少々不満気味の和。
和も今朝はゆっくり寝てたんだけど、
さすがに…ねぇ。笑
翔「和は勉強分からないところない？」
和「ん〜？」
翔「…笑。このやろっ！」
和「っ、きゃはっ！」
暇そうにラグにひっくり返ってるから、翔が
ソファーから声を掛けるけどつれない返事。
首元をくすぐられて転がって逃げてる。笑
和「翔にぃなんでも教えられる〜？」
翔「難しいのってこと？」
和「そう」
翔「ん、教えられる。持ってきてみ？」
和「はぁ〜い！あらしいこっ！！」
学校を休みがちな和は勉強もどうしても
遅れを取ってしまう。
翔が見てくれるけど、なかなか追いつくのは
難しくて『別にいいよ…少し分かってるし』って
投げやりになることもある和だけど…
和「ここっ！これ分かんない！」
今みたいに上手くタイミングが合えば、分からない
ところを素直に勉強する気にもなるみたい。
翔に感謝だね。
翔「…っ、ちょっと、どこいくの…笑」
分からないところを指差して、教科書を翔に
託してキッチンにやってきたけど。笑
「持っていってやるから。」
和「はぁーい」
飲み物を2人分用意してテーブルへ。
和は翔に寄りかかって甘えながら勉強を
教えてもらってる。
こういうところ、潤とは対照的なんだよね。
和はシャープペンも持たずに、凭れて甘えて
頷いて…笑
潤は教科書を見つめてシャープペン構えてるもん。
同じように育ててるのにほんと不思議。
翔「意味、分かる？」
和「ふふ…分かる〜」
翔「やってみ？」
和「え、今〜？」
翔「…笑」
翔に頭を小突かれながら座り直して、書き始めた
和を見て、思わず笑ってしまう。
「あ、おはよう、じゅん。」
潤「ん、…はよ」
寝起きで不機嫌そうな潤は、リビングに2人の姿を
見つけて寄っていく。
翔「じゅん、おはよう」
和「やっと起きた〜」
潤「…はよ…」
和が居ない方に座って翔に凭れて目を閉じた。笑
甘え方も勉強の仕方も寝起きもそれぞれ。
双子なのに大きな違いに、俺らは笑ってしまう
ことも多いけれど。
変わらないのは甘えん坊さんなところだね。
今となっては「俺のにぃだもん」とか言って
取り合うことはなくなったけど…笑
ふと、思い出して懐かしくなった。
定期試験頑張れよ。笑
END
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作者名：空
| 作成日時：2016年2月10日 18時
