1443.【2】 ページ43
［潤side］
智「だからさ、
お前らにも支えて
もらいたいんだ…」
学校から和と一緒に帰宅したら、智にぃから
昨日の雅にぃのことで話があって。
和「お猿が来るってこと？」
智「んふふ…笑。そういうこと。」
雅にぃから昼過ぎにメールがきて
赤ちゃん猿は、しばらく雅にぃが育てることに
なったらしい。
和はお猿がくることが嬉しいみたいで「母猿が
元気になるまで俺も世話する」って。
智「頼もしいね。頼むね？笑」
和「うんっ！潤と！」
智「んふふ。」
それから、今か今かと雅にぃの帰宅を待って
るんだけど全然帰ってこない。
先に帰ってきたのは翔にぃで。
和に「なんだ…翔にぃか。笑」って言われて
翔にぃは本気でショック受けてた。笑
雅「ただいま〜」
待ちに待った雅にぃが帰宅したのは、結局
22時近くなってからで…
雅「ごめんね〜、必要な物とか用意してたら
いつの間にか、こんな遅くなってて。」
「連絡もしなくてごめん。」って謝る雅にぃの
腕の中には、猿の赤ちゃん。
タオルで包まれてる…
「ちっちぇ〜」
雅「あひゃ！ビックリするよね。笑」
「うん…」
正直、ここまで小さいとは思わなかった。
雅「ほら、あいさつは〜？」
雅にぃが猿のほっぺを突ついたら、小さな目が
パチリと開いて俺らを見つめてくる…
［智にぃside］
帰宅した雅紀が元気で、まずはそれに安心する。
「赤ちゃん猿の為に、俺がしっかりしなきゃね」
ってメールをもらってたから、頑張る気では
いるんだなって思ってたけど。
使命感とか責任感で必死なのかもしれない。
今は、それが頑張る原動力になってるなら
それでいい。
雅紀なら、そのうちに違う見方も出来るように
なると思うから。
和潤「抱っこさせて〜？」
雅「じゃあ、ソファーに座ってくれる？」
和潤「うんっ！」
ソファーに座った和の膝の上に、タオルで包んだ
赤ちゃんがのせられる。
和「ふふ…、あったかい…」
潤「くふふ…」
赤ちゃん猿の手が潤の手を握って…
雅「モモちゃんって名前。女の子。」
和潤「ふふ…可愛い」
雅「母猿はね、入院中…」
雅紀はそこまで話すとポロポロ泣き出す…
「母猿、重体なんだ…」「モモね、ずっと
鳴いてて…」「どうしていいか、わかんない…」
一人で抱えていたものが、素直な双子の反応で
溢れ出したんだろうね…
翔「まさ、おいで？」
雅「んっ…、しょ、ちゃ…」
翔「…笑」
翔は雅紀を抱き寄せて「みんなで力に
なるから」って慰めた。
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作者名：空
| 作成日時：2014年6月15日 16時
