1424.【5】 ページ24
［雅にぃside］
和「ん〜…、
いらないっ、ばかっ！」
エコー検査を頑張ってきた反動なのか
機嫌が悪い。
そのくせ…
「ばか、ばか言うんだったら出てくよ？」
ちょっと突き放せば涙目になって、フルフルって
首を振ってくる。
和「…め、いて、ほし、い…」
「ん…」
そっと頭を撫でれば目を細めて嬉しそうにして。
さっきは「いらないっ」って放ったジュースの
パックもしっかり手に持つ。
翔「熱は？計れた？」
「あっ、忘れてた…」
その為にジュース持たされたんだった。笑
翔「もう…笑。かず？挟んでくれる？」
和「ん、いーよ？」
なんだかんだ機嫌は直ったみたいだから
良しということで。笑
翔「まだちょっと微熱だな。あーん？」
和「だめ。いそがしい…」
ジュース飲んでるから忙しいんだと。
翔「はは！沁みない？」
和「ん、へーきだよ？」
翔「なら、大丈夫だな」
和「ふふっ…、捕まえたっ」
頭を撫でようとした翔にぃの手を捕まえて
満足そうに笑ってる。
少し熱いほっぺにスリスリして甘えてる。
翔「熱も下がり始めてるから、もう少しの辛抱。
頑張れる？」
和「…ん。いてくれる…？」
翔「もちろん」
翔にぃと並んでベッドサイドに座れば幸せそう。
そのまま安心して眠ってくれた。
和のこの寝顔が見れれば、俺も幸せ。
そう思ってるんだけど…
和「…ん、…や、…っ、…や」
しばらくすると夢に魘され始めちゃって…
胸元を叩いて落ち着かせてみたけど
ポロポロ涙まで零し始めたから、可哀想になって
起こすことに。
翔「かず、かず…？」
和「…っ！や〜」
ビクッとして目を開けた和は、一瞬だけ
怯えたような表情をしたけど、ピタッと翔にぃに
抱き付いてくれた。
翔「だいじょうぶ。恐かったね…」
和「…ん、…っ、…ない」
翔「ん、寝なくていいから。な？」
和「…んな、…てほし、い…」
翔「じゃあ、リビングいこっか。」
和「…んっ」
翔にぃと俺の腕に縋るように捕まってくるけど
みんながいるリビングにいくと、少し
落ち着いたみたい。
あらしを膝に乗せて「また先生が出てきた…」
って教えてくれた。
翔「夢見ても恐くないように、順番こに
みんなと寝ような。」
和「ん、そうする…。…らしも。」
翔「え〜！！」
和「むぅ…いいの…」
翔「しょーがねーな。笑」
和「んふふ…」
やっぱり和には笑顔が似合う。
俺と一緒に寝る番がきたら、いっぱいいっぱい
笑顔にしてみせる。
楽しみだなぁ…
END
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作者名：空
| 作成日時：2014年6月15日 16時
