1004.【4】MRI検査 ページ4
［雅にぃside］
翔「あれ？どこ逃げた？」
智「んふふ…あそこ。笑」
翌朝、和は「病院はいかねー」って
翔にぃと鬼ごっこしてる。
今は、あらしと庭で遊んでんの。笑
翔「かーずくん？病院の話は後でいいから
とりあえず朝ご飯を食え！」
翔にぃは「いつまでも片付かねーだろ？」って
和を連行する。
和「離せやっ！くそ兄貴！」
翔「あっ？」
和「…」
翔にぃのオーラが怖くて黙り込んだ和。
智にぃは笑いながら朝ご飯の準備をする。
翔「ほら、美味そ〜！なっ？」
和「…ばか。いかねーからな…」
黙って頭を撫でた翔にぃ。
和はパクパクと食べ始めた。
智「ふふ…いただきます」
潤「いただきます！」
「いただきまーす！」
こうやって、みんなでワイワイ食べれるのも
しばらく後かな。
まだ検査してないから分からないけど
翔にぃの話だと症状からして間違いないみたい。
翔「かーず？どこいくの？」
和「学校に決まってんだろ！」
翔「…笑」
今度は玄関まで行ってしまった和。
潤が苦笑いしながら「いってくるね」って
出ていく。
和「離せ！遅刻すんだろっ、ばかっ！」
翔「…。はいはい。笑」
犬にでもする様に、頭をクシャクシャっと
撫でた翔にぃは「おいで？」って
優しく手を引いてリビングまで連れてきた。
和「いかねーからな！」
翔「かず？」
和「うるせーな！触んな！」
翔「もう…」
翔にぃはとりあえず和をソファーに座らせて
着替えをしに部屋に戻っていく。
和「…さにぃ、これやって？」
「え？今？」
和「ん…。…っしょに、やろ…？」
コントローラーを俺に差し出して
「一緒にゲームしよう」ってさ。
出勤まで少し時間あるから付き合うことに。
和はあらしを膝の上に寝かせて、くつろぐ。
検査、入院となれば大好きなあらしとも
しばしのお別れだもんね。
一緒にいけたらいいのに…
そんな無茶なこと思ったりしてみる。
和「みて、翔にぃ！あのね、ここ雅にぃが
アイテムとってね…」
さっきまでの機嫌の悪さはどこへやら…笑
着替えて出てきた翔にぃに自慢気に話す和が
可愛い。
翔「はは！よかったな。」
和「きゃはっ！雅にぃ、そろそろ行く？」
「あ、うん。」
和「じゃあ、ここでセーブしとこ〜」
笑いながら「ここから先はまだやらないでね？」
「潤にも言ってね？」って。
頷いた俺を見て着替えをしに部屋に
入っていった。
翔「はぁ〜…切ねぇな…」
智「ん、だね…」
全て分かってる和が、切ない…
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作者名：空
| 作成日時：2013年11月10日 23時
