【文スト】うきうきお悩み相談か〜〜〜〜〜〜〜〜〜い其の二

第三十七回目 ゲスト：いずみきょうかちゃん ページ2

太宰「第三十七回うきうきお悩み相談回。司会は太宰治先生だよ。ゲストはいずみきょうかちゃんだね！」←

きょうか「宜しくお願いします」


ペコッとお辞儀をして

正座し直すきょうかちゃん

此の子

凄く行儀がいいのだよねえ

幼い頃からこんなに行儀がいいなんて

最初逢った時は驚いたよ

ニコッと

話し易い様に微笑む


太宰「きょうかちゃん。君のお悩みは何だい？先生が解決してあげよう！」


きょうかちゃんは

少し俯き

ぼそぼそと喋り始めた


きょうか「折り紙でよく動物を折るんだけど、中々巧く折れなくて…。先生。如何やったら巧く動物を折り紙で折れるの？」

太宰「巧く折れる様になる為には…、そえだねぇ。練習有るのみ！かな」


私から目を逸らし

何処か遠い処を見詰めるきょうかちゃん←

まあ

練習ばっかりするのは

面倒だし

上達する迄時間がかかるし

そうなるのも無理も無い


太宰「巧く折れる迄先は長いけれど、先生も一緒に折るから！一緒に頑張ろう？」

きょうか「…うん！」







____
_____________







テーブルに

『甲虫でも折れる☆折り紙カタログ』←

が開かれ

私ときょうかちゃんは

虎を折り紙で折っていた

私は黄色の折り紙で

きょうかちゃんは白色のモノで折っている

何故タイトルに

甲虫をチョイスしたのかは謎だけれど

凄く判り易く

折り方の説明が書かれている

甲虫をチョイスしたのかは謎だけれどね

黄色の折り紙に

キュッキューッと

虎の顔をペンで描き

隣で一生懸命になっているきょうかちゃんの方を見る


太宰「如何だい、きょうかちゃん。虎さん、出来た？」

きょうか「……出来た」


そう云ってきょうかちゃんが私に見せたのは

何回も折り直された白虎

実は此れ

私と折り紙作りを始めてから

一週間

練習して

初めて綺麗に折れたモノ

何回も折り直しているから

皺(しわ)が沢山付いているけれど

其れ程時間をかけて

一生懸命

丁寧に作ったというコト

私は優しく

きょうかちゃんの頭を撫でた


太宰「凄いね、きょうかちゃん。よく此処迄頑張った！凄く綺麗に白虎か折れているよ」

きょうかちゃん「本当…？」

太宰「本当本当！」

きょうかちゃん「やった…！」


ふふっと可愛らしく嗤い

友達の許へ疾走って行く

今日も亦

生きる理由は見つからなかったなあ

…きょうかちゃんみたいに

何かに一生懸命になれば

私に…生きる理由って見付かるのかな？


太宰「………なーんてね♪」

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