少女、ヒーロー興味なし【ヒロアカ】 (ページ4)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:26,660 hit

2 ページ4

オールマイトで興奮しているキャスター達に見飽きたので、とりあえずテレビを消した。もう視聴率には十分貢献したでしょ。そう思いながら2袋目に手を伸ばし、袋を開けて、一本かじる

『ヒーロー、ねぇ……あ、そういや』

呟いたことで思い出した。確か担任から進路希望の紙を貰ってたんだっけな。何処にやったっけ。

試しに玄関に行ってみれば、貰った時に下駄箱の上に置いたままの状態で放置されていた。だがその紙の下には、【雄英】という文字をでかでかと掲げたパンフレットが一冊。

雄英って国立で偏差値高い所だっけ？今年は70後半くらいあるらしいけど。

進路希望の紙と、ついでにパンフレットも手にもってまたソファに戻る。そしてコップの横にまた置いた。

別に高校を何処かにしたいとか考えてた訳じゃない。というか学校もまともに行ってない奴が未来の事を考えられるかって話。私の個性は視るだけであって、考えるのは専門外。

ってなわけで、進路はどうでもいい。

『でもまぁ、こうやってパンフレットくれたわけだし…』

そう思って電話のすぐ横にあったペンを取り、半ば殴り書きのような字体でたった二つの漢字を書いた。

【雄英】

『これで提出すれば終わりかな』

ペンを電話のすぐ横にあるペン立てに入れて、カロリーメイトの2本目に手を伸ばした。

＿＿少女がこの選択が間違っていたことに気づくのは、割りとすぐな話である。